2021.03.27
Sony Startup Acceleration Program 新規事業の基礎知識

#09新規事業開発の「壁」を乗り越える、SSAPの「4つの柱」とは

新規事業開発には困難がつきものですが、立ちはだかる「壁」の多くにアイデア面、人材リソース面などの共通点があります。こうした壁を乗り越え、スピーディかつ的確に事業化を実現するために、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)では支援を4つのフェーズに分けて用意しています。

新規事業開発に苦戦する要因

新規事業の段階ごとに様々な「壁」がある
新規事業を開発していく過程には、アイデアを創出・可視化するIdeation、アイデアを事業にするIncubation、アイデアを世に出すMarketing、事業をスケールさせるExpansionなどの段階があります。各段階ではそれぞれに「社内のアイデアを吸い上げられない」「人材リソースが不足している」「社内または外部からバックアップを得られず挫折する」などの壁があり、新規事業開発に苦戦する要因となりがちです。そこでSSAPでは、新規事業開発にありがちな「壁」を乗り越える4つの支援を提供しています。

 

SSAPの新規事業支援4つのフェーズ

Ideation アイデアを創出/可視化する。Incubation アイデアを事業にする。Expansion 事業をスケールさせる。Marketing アイデアを世に出す。


アイデアを創出・可視化する(Ideation)
何もない状態からアイデアを生み出す、ゼロを1にする支援です。
様々な人材と交流し、現業では思いつきづらいアイデアを生み出すための「ワークショップ」。アイデアをビジネスに進化させるため、ベンチャー企業育成の方法論に基づいたプログラムでプロジェクトメンバーの成長を促す「トレーニング」。アイデアや人材を効率的に発掘するための「オーディション」などの企画・運営を支援します。

アイデアを事業にする(Incubation)
ソニーのヒット商品・新規事業開発の経験を積んだプロデューサー・エンジニア・デザイナーが三位一体となって支援します。これまでのソニーのノウハウを活かした要素技術検証や品質管理、量産設計の支援なども行います。

アイデアを世に出す(Marketing ※ニーズ検証、マーケティング)
生み出したアイデアを世に出す、1を10にする支援です。
数々のソニー製品を手がけてきたプロフェッショナルをはじめとしたアクセラレーターが、製品・サービスの事業化や、継続的に運営するためのビジネスモデル構築を支援します。具体的には、事業化に欠かせない市場のニーズの定量調査・定性調査のサポートや、顧客の行動や感情を可視化するカスタマージャーニーマップを作成し、マーケティング施策を検討します。さらに、マーケティングの戦略立案やKPI策定、販売試作の実行なども支援します。

事業をスケールさせる(Expantion ※協業、資金調達、アライアンス)
新規事業のさらなる拡大を目指し、10を100にする支援です。
ソニーが持つネットワークから最適な協業先を選定し紹介。ソニーが持つインフラと連携することで、スケールアップを後押しすることも可能です。資金調達に関しても最適な方法をご紹介し、投資家の選定から紹介まで、一気通貫で支援します。

SSAPでの新規事業開発のプロセス

「ステージゲートシステム」とは
SSAPでは、アイデア発想から事業化までのプロセスと評価体系を「ステージゲートシステム」として設計し、新規事業開発のための基盤を提供しています。
「ステージゲートシステム」とは、「Ideation」から「事業準備」までのフェーズを4つの「ステージ」に分解し、ステージごとに評価の「ゲート」を設け、事業判断のスピードを加速させるものです。

「ステージゲートシステム」について、詳しくはこちらの記事をご覧ください>>イチから分かる新規事業のすべて
ステージゲートシステム導入のイメージ図

 

新規事業開発の手法

リーンスタートアップ
「リーンスタートアップ」とは、「コストをかけずに最低限の試作品(MVP)を製作し、顧客の反応を見ながら検証を繰り返し、より満足度の高い製品を作り上げていくこと」です。「LEAN」とは「やせ型の」「ぜい肉のない」という意味で、「リーンスタートアップ」とは低コストで短期間に試作品を開発し、開発時に発生しがちなムダを極力省くマネジメント手法とされています。
「リーンスタートアップ」の多くは次の手順で進められます。

  • 「仮説の構築」⇒アイデアをもとにビジネスモデルの仮説を立て、MVPなどの試作品を製作します。
  • 「仮説の計測」⇒試作品を「アーリーアダプター」と呼ばれる初期採用者に試用してもらい、反応を検証します。
  • 「学習」⇒アーリーアダプターの反応を受け、試作品の改良を繰り返します。
  • 「再構築」⇒より顧客のニーズに合う製品・サービスを提供するため、ビジネスモデルを再構築します。

SSAPではステージゲートシステムにリーンスタートアップの考え方を採り入れ、事業検証のスピードを加速させています。
※MVP…Minimum Viable Product。顧客のフィードバックをもらうために、最低限実用に足る商品のこと。

オープンイノベーション

「オープンイノベーション」とは、社内社外の垣根なく、アイデアやノウハウ、技術を持ち寄り、革新的な新製品や新サービスなどを共同で創出する手法のひとつです。自社にない技術や人材を調達できるだけでなく、異なる視点や文化を持つ相手との協業により、自社内の人材育成が進み、新たなニーズやシーズの発見につなげやすくなります。SSAPでは、ソニーの社内や関連企業をはじめ、他の大手・中小企業、ベンチャー企業、NPO、大学、研究機関、自治体・公共機関など、さまざまな連携先とのオープンイノベーションの機会を提供します。

オープンイノベーションについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください>>オープンイノベーションとはーメリット、課題、組織作りまで、成功のポイントを解説しますー

ウェブマーケティングサイト「First Flight」
First Flight」はソニーが提供するウェブマーケティングサイトです。「First Flight」にSSAPを活用して開発した新製品を掲載することで、資金調達はもちろん、開発したばかりの製品のテストマーケティングが可能になり、ユーザーの生の意見をダイレクトに聞くことができます。また、「First Flight」はeコマース機能も兼ね備えているため、クラウドファンディング成立後も販売しながらユーザーとのやりとりをシームレスに継続。新商品の手応えを感じることができます。

 

新規事業開発の「壁」を乗り越えるために

まずは説明会に参加して、情報を得ることから始めませんか?

Sony Startup Acceleration Program(SSAP)では新規事業担当者の方に向けて、無料のオンライン説明会を実施しています。人と会い、人脈とアイデアを拡げ、ビジネスのニーズをつかむことが新規事業の「壁」を乗り越える第一歩となるかもしれません。ぜひお気軽にご参加ください。

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あらゆる人に起業の機会を。

Sony Startup Acceleration Programはソニーが手がけるスタートアップの創出と事業運営を支援するプログラムです。2014年から7年間で、80件以上の事業化検証、17の事業を創出(2021年6月末時点)。それらを通じて培った経験やノウハウを生かし、アイデア出しから事業運営、販売、アライアンス・事業拡大に至るまで総合的に支援する仕組みを整備し、スタートアップ支援サービスとしてみなさまにご提供しています。

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