Sony Startup Acceleration Program(SSAP)は2022年8月より、革新的なテクノロジーをもつスタートアップに投資しビジネスをサポートするSony Innovation Fund(SIF)と協業し、SIFの投資先スタートアップに支援提供を開始しました。SSAPとSIFはこの協業により、有望なイノベーションを育み、豊かで持続可能な社会を創り出すことを目指しています。
SIFは、経験豊富な投資のスペシャリストがソニーグループ内の技術者と協力し、グローバルネットワークを通じて、スタートアップの成長と拡大を積極的に支援しています。2016年に設立し、 エンターテインメント、フィンテック、ヘルスケア、IoT、モビリティ、ディープテック、センサーテクノロジーなど、ソニーのポートフォリオに沿った分野や、今後大きな成長が見込まれる分野への投資を積極的に行っています。世界の著名なベンチャーキャピタルとの共同投資の実績も多く積み重ねてきました。そして、SIFではソニーグループで経験を積んだ人材をキャピタリストとして育成し、M&Aや事業開発、エンジニアリングなど個々の専門性もつ人材をクロストレーニングすることで、スペシャリストチームを築いていることも特徴の1つです。
また、SIFのチーフインベストメントダイレクターでありソニーベンチャーズ株式会社 代表取締役社長の土川 元は、コーポレートベンチャーキャピタル業界における最大の著名団体「Global Corporate Venturing」が毎年世界の CVCトップ100人を表彰する「GCV Powerlist Award」で、3年連続で上位にランクインしています。
1.スタートアップの成長フェーズに合わせたファンド運営
SIFではソニーのバランスシートから投資を行うファンド、地球環境の改善に取り組むスタートアップへ投資するファンド、外部のLPを招聘してのファンドなど大きく4つのファンドを運営し、総額約600億円を運用しています。スタートアップそれぞれの成長フェーズに合わせて最適なファンドから出資しています。
2.ソニーグループとの協業推進
ソニーグループではエレクトロニクス事業、ゲーム事業、映画・映像事業、金融事業など幅広い事業を展開しています。SIFでは投資先のスタートアップとソニーグループ内の各事業との協業を積極的に推進し、投資案件の約40%はソニーとの協業を実現。例として、株式会社イクシスは、建設分野でのロボット活用をソニーグループと共同で推進しています。また、IPOを実現したウェルスナビ株式会社や株式会社Sun Asteriskもソニーグループ内の事業と協業しています。
3.ESG取組支援など、さまざまな角度からビジネス成長を支援
SIFは投資だけでなく、投資先スタートアップの長期的かつサステイナブルな企業価値向上を目的に、協業を含めてさまざまな角度からビジネス成長の支援に取り組んでいます。例えば2021年6月からは、投資先スタートアップに対するESG取り組み支援プログラムを導入しています。
スタートアップでは上場企業と異なり参照可能なベンチマークやESGスコアが少ない中、SIFはスタートアップ各社のESGの成熟度合いを評価するためのESGスコアリング手法を開発し、投資実行時の評価及び投資後のモニタリングプロセスを導入し、投資先それぞれの課題に合わせた支援を行っています。
SIFは現在、日本国内のみで55社※のスタートアップに投資しています。
2022年8月より、SIFとSSAPは有望なイノベーションを育み、豊かで持続可能な社会を創り出すことを目指し、協業を開始しました。SIFは革新的なテクノロジーをもつスタートアップに投資しビジネスをサポートし、SSAPはスタートアップに対してアドバイザリー支援やプロモーション支援、開発環境や共創の場の提供などを行います。
連載「Sony Innovation Fund presents Remarkable Startups」では定期的にスタートアップをご紹介してまいりますので、お楽しみに!
※本記事の内容は2022年8月時点のものです。