2020.08.20
アクセラレーター紹介

「ゴールを可視化・お客様の強みを活かし、チームでプロジェクトの成功を。 」

Sony Startup Acceleration Program(“SSAP”)のアクセラレーターは、新規事業の立ち上げを支援し加速するマインドセットとスキルを兼ね備えたプロフェッショナル集団です。それぞれが実際の事業経験を通じて学んだ豊富で専門的な知識を持ち、様々な分野で新規案件の事業化や収益化をサポートしています。

本連載では、SSAPに所属する多数のアクセラレーターの中から各回1名ずつをピックアップしご紹介いたします。

小澤 勇人 Hayato Ozawa

――担当支援領域

スタートアップマーケティング

  • ソニーのデザイナー、商品企画と商品像を可視化するコンセプトメイキング
  • ソニーのマーケティング担当とのEC・クラウドファンディング、協業販路など、実売をしながら、実践的なテストマーケティング支援

プロトタイピング&マニュファクチャリング

  • ソニーのエンジニアとの、実用化・量産化を踏まえたプロトタイピング、設計支援

――担当事例

株式会社LIXIL「DOAC」、株式会社グレースイメージング、マイクロソニック株式会社「MAMMOECHO」、アニメ映画「神在月のこども」、他First Flightでのクラウドファンディング案件多数

写真一番右。アニメ映画「神在月のこども」のクラウドファンディングの一環でプロジェクトメンバー・支援者と一緒に出雲ロケハンを行った際の様子
写真一番右。アニメ映画「神在月のこども」のクラウドファンディングの一環でプロジェクトメンバー・支援者と一緒に出雲ロケハンを行った際の様子

アクセラレーターインタビュー

――これまでのキャリアを簡単に教えてください。

SSAPに参画する前は主にウォークマン®・Xperia(エクスペリア)タブレット等の商品企画を担当していました。本体機種はもちろん、サービス・アプリケーションや、アクセサリーと、本体機種以外の商品企画も行ったこともあり、多岐にわたる企画経験を持っています。また当時から商品・サービス等の新しい提案を企画・遂行することが好きで、SSAPがソニー社内で行っていた事業アイデアのオーディションにも計3回応募した経験もあります。

これらの活動を通じて「ソニーから新規事業を生み出したい」という強い想いがある方々と接する機会が増え、自分自身も何らかの形で新規事業に貢献したいと考えていた折、SSAPの代表である小田島さんから声をかけていただいたことをきっかけにSSAPに異動し、今に至ります。現在はSSAPのアクセラレーターとして、スタートアップマーケティングとプロトタイピング&マニュファクチャリングの領域を統括しています。

――支援するうえで大事にしていることは何ですか?

スタートアップマーケティングの領域の一つである「コンセプトメイキング」の段階では、お客様となる一般企業・スタートアップ等の方々が持っている強みをしっかりと把握することを意識しています。エンドユーザーに提供する価値を第一に考えつつも、新しく生み出す商品・サービス像には必ず、お客様の強みを活かし可視化することが大切です。お客様とエンドユーザー双方の納得感をあげていくことが、新規事業を加速し成功させるポイントだと考えています。

またプロジェクトマネジメントを行う際には、プロジェクトに関わる全てのステークホルダ-の目指す「ゴール」を可視化し、ぶれないようにすることも大切にしています。生み出す商品・サービスの規模が大きくなればなるほど、エンジニア・デザイナー・協業先・部品の供給先など、プロジェクトに関わる人の数も増えてきます。新規事業には困難が付き物ですが、何か問題が生じた時に共通認識の「ゴール」があれば、「どう乗り越えるか」という建設的な議論を進めやすくなります。関係者が一体感を持ち、楽しみながらプロジェクトに関わり、目指す状態がわかっている状態をつくる。私が現在統括するスタートアップマーケティングやプロトタイピング・マニュファクチャリングのチームメンバーにも、この心構えは共有しています。

――SSAPの活動を通して実現したいことはありますか?

SSAPでの活動を通じ、社会的な課題に対して新しい商品やサービスをどんどん提案していきたいです。会社という一つの枠に捉われず新しい価値を提案・実現していくことで、人々のライフスタイルが少しでも良い方向に変わるようなことを実現できれば考えています。

――オフの楽しみを教えてください。

以前から野球が好きで、子どもたちと野球をしたり、少年野球のコーチもしたりしています。最近はあまり行けていないですが、野球の観戦も趣味の一つです。野球は一見、新規事業やSSAPでの仕事とはかけ離れているように見えますが、実は似ているところも多いと考えています。打率3割のバッターが称賛される野球は、失敗のスポーツとも言われます。多くの失敗を重ねながら、数少ない成功を目指し、チーム一丸となって取り組む点では、新規事業の日々の試練に向かい合う部分と重なるところがあります。お客様と失敗を乗り越え、成功を目指し、試練を楽しみながら結果を出していければと思います。

オフの日の様子

――最後に一言お願いします。

自社のアイデアや、技術に強みを感じているものの、「新しい商品・サービスをどんな形で世の中に出したらよいかわからない」また、「まず最初に、何をして良いかがわからない」といった課題をお持ちの方。SSAPではそれらの可視化・事業化のお手伝いができます。商品・サービス像の描き方から打ち出し方まで、ぜひご相談ください。一緒に商品・サービスをつくり、世の中に出していくお手伝いができればと強く思います!

Sony Startup Acceleration Program(SSAP)は、「あらゆる人に起業の機会を。」をコンセプトに、2014年に発足したスタートアップの創出と事業運営を支援するソニーのプログラム。ソニー社内で新規事業プログラムを立ち上げ、ゼロから新規事業を創出した経験とノウハウを活かし、2018年から社外にもサービス提供を開始。経験豊富で幅広いスキルとノウハウをもったアクセラレーターの伴走により660件以上の支援を24業種の企業へ提供。大企業ならではの事情に精通。(※ 2024年3月末時点)

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