Sony Startup Acceleration Program(SSAP)のアクセラレーターは、新規事業の立ち上げを支援し加速するマインドセットとスキルを兼ね備えたプロフェッショナル集団です。それぞれが実際の事業経験を通じて学んだ豊富で専門的な知識を持ち、様々な分野で新規案件の事業化や収益化をサポートしています。
本連載では、SSAPに所属する多数のアクセラレーターの中から各回1名ずつをピックアップしご紹介いたします。
中田 了 Ryo Nakata
――担当支援領域
ビジネスインキュベーション
- 事業企画の観点から、Seed Stageでの新規アイデアの事業性検証、事業化、事業運営までを支援
――担当事例
・京セラ株式会社、トッパン・フォームズ株式会社、他多数
アクセラレーターインタビュー
――これまでのキャリアを簡単に教えてください。
大学卒業後、外資系IT企業にてビジネスキャリアをスタート。全国の家電量販店の店舗営業を担当し、現場とエンドユーザーの重要性を学びました。その後、2011年にスマートフォン「Xperia™」を生んだソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社(当時)に入社。Xperiaのプロダクトマーケティング担当として、国内のシェア拡大に貢献しました。また国内大手通信事業者とのアライアンスに加え、SIMフリーモデルの立ち上げも経験する機会に恵まれました。
その後、父の急逝に伴い家業を継ぎ、経営者として化粧品事業の立て直しを行いました。
振り替えると辛い事も少なくありませんでしたが、小さな組織と大企業でのビジネス両方の経験を積めたことは私の財産です。
――支援するうえで大事にしていることは何ですか?
リアリティのある支援を心掛けています。
ビジネスを進めるにあたっては、理論やフレームワークは有効なツールです。しかし、それら一辺倒では上手くいかないのがビジネスです。理論やフレームワークに加えて、自身の経験やチームで共有している情報を組み合わせ、目の前の事案に対して「今この瞬間における最適解」を最短距離で実現できるよう努めています。
――SSAPの活動を通して実現したいことはありますか?
私が尊敬する偉人は、「日本資本主義の父」と称される渋沢栄一氏です。渋沢氏は、約500の企業、約600の社会事業に関わったといわれています。
SSAPはソニーの中でも、社内外問わず圧倒的に多くの新規事業に触れている組織です。尊敬する渋沢氏のように、SSAPでの活動を通して多くの事業に関わり、より良い社会の実現に向けて自身の経験をフル活用していきたいと思っています。
――オフの楽しみを教えてください。
オン・オフはしっかり切り分けて生活しています。オフの時間はインプットの時間と位置づけ、仕事の時間では得られない経験を積んだり情報に接するよう心掛けています。
例えば子育てを通じて、社会課題や恩恵に初めて気付くことがあります。人生の経験がそのまま支援の厚みにつながる点は、アクセラレーターという仕事の醍醐味だと考えています。
また週末はランニングを楽しんでいます。ランニング中に物事を考えたり、無心になって全力で自分を追い込んだり、その時の気分に合わせてランニングのやり方を変えることでリフレッシュしています。
――最後に一言お願いします。
大企業内の新規事業創出、スタートアップ、中小企業の第二創業など、SSAPに興味はあるけれど、問い合わせに躊躇している方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
※本記事の内容は2022年11月時点のものです。