Sony Startup Acceleration Program(SSAP)のアクセラレーターは、新規事業の立ち上げを支援し加速するマインドセットとスキルを兼ね備えたプロフェッショナル集団です。それぞれが実際の事業経験を通じて学んだ豊富で専門的な知識を持ち、様々な分野で新規案件の事業化や収益化をサポートしています。
本連載では、SSAPに所属する多数のアクセラレーターの中から各回1名ずつをピックアップしご紹介いたします。
高橋 拓也 Takuya Takahashi
――担当支援領域
アライアンス&パートナーシップ
- パートナーシップとアライアンスを通じて新規事業開発を促進
――担当事例
Sony Startup Acceleration Programにおけるアライアンス戦略策定や外部のソリューションパートナーとのアライアンス構築など
- DXやAI領域におけるソリューションパートナーとのアライアンス案件、他多数
アクセラレーターインタビュー
――これまでのキャリアを簡単に教えてください。
これまで、ソニーを含めて3社経験しています。前職の大手通信キャリアでは、本業の通信事業を軸としたエコシステムの構築に向け、新たなライフデザイン事業領域に従事していました。特にコマースビジネスでは、アメリカの大手テックカンパニーをはじめとした企業とマーチャンダイジング(商品計画・商品化計画)を軸としたアライアンスに取り組みました。アメリカにある本社の承認をとるためには、日本法人以外にもアジアパシフィックのヘッドクオーターなどとの交渉も必要となり、相手の立場や価値観に加え、背景にある相手の文化や経営課題も理解しながら非常に苦労してアライアンスを実現しました。これらは、現在SSAPのアライアンスやパートナーシップを推進する上でとても大きな経験となっています。
――支援するうえで大事にしていることは何ですか?
「Purposeの体現化」です。ソニーのPurposeは、「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」です。
アライアンスにより社外のパートナー企業の方も巻き込みながら、ソニーだからこそ開発できるクリエイティブなソリューションをSSAPのお客様に提供したいと考えています。SSAPを選んでくださったお客様に期待していただいているソニーらしさをこれからも大切にしていきたいです。
また、SSAPにはクリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たすために「あらゆる人の発想を実現させ豊かで持続可能な社会を創り出す」というPurposeがあり、特に「持続可能」という点は常に意識するように心がけています。その上で、お客様が新規事業に対して抱えていらっしゃる課題を熟知し、共に解決できるソリューションをパートナー企業の皆さまと一緒に創出していくことを大切にしています。
――SSAPの活動を通して実現したいことはありますか?
お客様の新規事業の成功に貢献することはもちろん、他社との協業やパートナーシップにより1社では実現できなかった新たな価値を創造したいと考えています。私自身、色々な業界の方との接点やコミュニケーションの場を大切にするように心がけています。先日、日本を代表する航空業界や化粧品業界の新規事業部門の方とお会いした際、どちらも「これからは異業界の企業との協業が必要で、高い関心がある」とおしゃっていました。私はSSAPで、企業が強みを結集することで新たな挑戦を可能にするオープンイノベーションを実現させ、さらにソニーグループのクリエイティビティやテクノロジーとの新結合にも挑戦したいと考えています。
――オフの楽しみを教えてください。
旅行が好きで国内だと北海道や、桜・紅葉の季節になると京都に毎年行っています。海外ではゴルフやマリンスポーツを楽しんでいます。また、お酒は日本のワインが好きで、写真は北海道にあるマイクロワイナリーの醸造家から現地でお譲り頂いた1本(限定260本の特別ロット)。私の家宝です。温暖化が進み、日本が葡萄の栽培適地になる中、自らワイナリーを立ち上げ、自分にしか造れないワイン造りに挑戦する醸造家を、私は起業家としてリスペクトしています。新規事業にも通ずるところがあり、今後も個人的に色々な形で応援させていただきたいと思います。
――最後に一言お願いします。
今後も色々な業界の方々との繋がりを大切にし、新規事業を軸として新たな繋がりを広げていきたいと考えております。アライアンスに限らず、お困りごとやご相談などがございましたらお気軽にSSAPにお声がけ下さい。
※本記事の内容は2023年4月時点のものです。