Sony Startup Acceleration Program(“SSAP”)のアクセラレーターは、新規事業の立ち上げを支援し加速するマインドセットとスキルを兼ね備えたプロフェッショナル集団です。それぞれが実際の事業経験を通じて学んだ豊富で専門的な知識を持ち、様々な分野で新規案件の事業化や収益化をサポートしています。
本連載では、SSAPに所属する多数のアクセラレーターの中から各回1名ずつをピックアップしご紹介いたします。
三浦 泰子 Yasuko Miura
――担当支援領域
プロデューサー
- Seed Stageでの新規アイデアの事業検証から事業化、事業運営までを事業企画の観点から支援
――担当事例
- REON POCKETなど、ソニー社内案件多数
- 米国カーネギーメロン大学と連携したスタートアップ起業の育成支援など海外案件
- ソニー・東京大学・JAXAによる「Sony Space Entertainment Project」
- 住友化学株式会社等の一般企業案件
――実際に支援を受けたお客様からのコメント
「今後の見通しも変化する中で柔軟な対応をしていただき、我々メンバーが最もアウトプットを出しやすい様に取り組んでいただけて助かります。」
「我々とは違う視点で率直に意見を言ってもらえます。色々と真剣に考えていただいている姿勢が、いつも非常にありがたいです。」
アクセラレーターインタビュー
――これまでのキャリアを簡単に教えてください。
ソニー入社時は半導体事業部への配属でしたが、その後、全社的に推進する新規事業を企画推進する部署に異動し、著作権保護機能付きの音楽配信プロジェクトに携わりました。これがきっかけとなり、DRM(Digital Rights Management:デジタル著作権管理)の技術やメモリースティックの著作権保護機能の開発推進を担当、ネットワーク配信を管轄する部署でコンテンツ配信サービスの立ち上げにも携わりました。その後は、DRMの標準化技術であるMarlin DRMを担当するマネジメントとなり、各種コンテンツ配信を推進しました。DRMの業務から離れた後は、研究開発部門にて新規プロジェクトを担当し、ヨーロッパの研究開発拠点の1つであるベルギーのブリュッセル研究所に赴任しました。ちょうどテロがあった時期でもあり大変な1年間ではありましたが、仕事も環境も全てがチャレンジの連続で、貴重な経験となりました。
このように、本社部門や事業部、研究所、海外赴任などいろいろな環境で仕事をしてきたこと、そして新規事業の立ち上げやプロジェクトマネジメント、他社とのアライアンスなどの業種も広く経験してきたバックグラウンドを、今後のプロデューサーとしての支援に活かしていきたいと思っています。
――支援するうえで大事にしていることは何ですか?
私はプロデューサーとして事業企画の観点から、新規アイデアの事業検証、事業化、事業運営までを支援しています。支援するうえで、お客様から本音で悩みや課題を相談してもらえるような信頼関係を築くことがとても大切だと思っています。実際のプロジェクトメンバーは我々アクセラレーターよりも課題をよく把握していますので、それをいかに客観的に可視化できるかがポイントです。プロジェクトメンバーが一丸となって目標に向かって進んでいけるように、常に全力で、サポートしていきたいです。
――SSAPの活動を通して実現したいことはありますか?
これまでのキャリアを通じて得た知見とともに、個人の人生経験もすべて投入して新規事業立ち上げに貢献したいと思っています。そして事業化を達成した時に、プロジェクトメンバーと一緒に祝賀会をするのが目先の目標です。
思い返してみると、今までは周りの人達に助けていただいてばかりの会社人生でしたので、これからはSSAPの活動を通じて、少しでも世の中の役に立つことができればいいなと思っています。
――オフの楽しみを教えてください。
子供のころにやっていたピアノを再開したのが、18年前。プロのピアニストでもある先生に月2回のレッスンを受けながら、ピアノソロコンサート、フルートの友人とのDUOコンサートなどを定期的に開催しています。
音楽鑑賞や美術鑑賞も大好き。クラシックコンサートを聴きに行って感動で泣き崩れたり、美術展では絵の前でうるうると涙したり…。かなり怪しい人になっています(笑)。
――最後に一言お願いします。
いつも素直な気持ちで感動したい。感動の涙(たまに号泣)をもっと体験して感性を磨いていきたいです。そしてSSAPの活動を通じて、「感動」を世界に広げていけると嬉しいです。