2022.06.27
新規事業組織の"リアル"大解剖

#03 プロジェクトチームに人が足りないと思う理由ランキング、1位は「●●がいないから」

本連載は企業内新規事業に従事する方にアンケートを行い、 企業内新規事業の"リアル"に迫る企画です。
第3回のテーマは、「新規事業プロジェクトチームの人数が足りないと思う理由」。第1回のテーマ「新規事業プロジェクトの人数が足りているか?」で「人数が足りていない」と回答した方に対し、足りていないと思う理由を聞きました。具体的にどのような課題があり、人数不足を感じているのでしょうか?

(調査概要:2022年4月、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)の公式サイトで実施した、企業内新規事業に従事する321名に対するアンケート)

Q. 「プロジェクトチームの人数が足りていない」と考える方へ、なぜ足りていないと思ったのか、具体的に困ったことがあれば教えてください。

(※プロジェクトの人数が足りていないと回答した230名が回答/複数回答可)
専門性が必要な人材がいない63%、1人何役も担わなければならない61%、予算などの各種リソースが少ない51%、本業以外のことに時間が取られる42%、日々の業務が属人的になってしまい持続可能でない39%、急な休暇の際代替人員がいない18%

回答の中で最も多かったのが、「専門性が必要な人材(エンジニア、デザイナーなど)がいない」で、回答した方の63%がこの課題を抱えていることがわかりました。
企業規模別でみると300人未満の企業では半数の人が「本業以外のことに時間が取られる」と回答する一方で、300人以上の企業では、47%の方が「日々の業務が属人的になってしまい持続可能でない」と回答。企業の規模によって人手不足を感じる理由に違いがあることがわかりました。
第2回のテーマ「新規事業プロジェクトチームの人数」で、300人未満の企業においては67%が1~3人のチームであることがわかりました。チームの人数が少ないと、一人ひとりの業務負担が大きくなりがちであることが考えられます。

他に挙がった回答では、「探索すべき技術情報・企業などの数が膨大(経営者・役員)」などタスクの数自体が多いという意見や、「全員が素人からの新規事業立ち上げ(一般社員)」のように頭数だけでなく個々のスキルの問題を指摘する声がありました。

■専門性が必要な人材がいないプロジェクトチームにお勧めのSSAPサービスメニュー
・ソニーのエンジニアがアイデアをお客様のイメージに近い形にブラッシュアップする「プロトタイプ開発
・ソニーのデザイナーがユースケースシナリオを起点にしたデザイン支援を提供する「UX・UIデザイン

Sony Acceleration Platformは、新たな価値を創造し豊かで持続可能な社会を創出することを目的に2014年にソニー社内の新規事業促進プログラムとしてスタートし、2018年10月からは社外にもサービス提供を開始。ソニーが培ってきた事業開発のノウハウや経験豊富なアクセラレーターによる伴走支援により、760件以上の支援を25業種の企業へ提供。
新規事業支援だけでなく、経営改善、事業開発、組織開発、人材開発、結合促進まで幅広い事業開発における課題解決を行ううえで、ソニーとともに課題解決に挑む「ソリューションパートナー企業」のネットワーク拡充と、それによる提供ソリューションの拡充を目指します。(※ 2024年10月末時点)

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