2022.12.26
新規事業組織の"リアル"大解剖

#23 あの役職の97%が、企業文化が新規事業推進の妨げになっていると回答!?

本連載は企業内新規事業に従事する方にアンケートを行い、 企業内新規事業の"リアル"に迫る企画です。
第23回のテーマは、「新規事業と企業文化の関係性」。企業から新規事業を生み出す際に、企業文化はどのくらい影響があるのでしょうか? 今回は役職別に結果を分析しました。

(調査概要:2022年6月~7月、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)の公式サイトで実施した、企業内新規事業に従事する274名へのアンケート)

Q.ご自身の会社の企業文化が新規事業の推進を妨げていると感じることはありますか?

一般社員84%、係長・主任97%、課長・次長88%、部長75%、経営者・役員36%

企業文化が新規事業に与える影響を最も重く見ているのは係長・主任でなんと97%。一般社員よりも10ポイント以上高い結果でした。また課長以上は役職が上がるほど企業文化の影響を意識していないことが分かりました。中でも経営層・役員と係長・主任との差は約60ポイントと大きな違いが。現場のリーダーである係長・主任は、日々企業文化の壁と対峙しているものの、上層部には理解されづらい状況が垣間見えました。

係長・主任からは、「組織が分断されており、組織に横串が通っておらず、営業現場の声が届かない」「全く違う事業領域に対して判断できる人がいない。提案を持って行く場所がない」などの声が寄せられました。

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Sony Startup Acceleration Program(SSAP)は、「あらゆる人に起業の機会を。」をコンセプトに、2014年に発足したスタートアップの創出と事業運営を支援するソニーのプログラム。ソニー社内で新規事業プログラムを立ち上げ、ゼロから新規事業を創出した経験とノウハウを活かし、2018年から社外にもサービス提供を開始。経験豊富で幅広いスキルとノウハウをもったアクセラレーターの伴走により660件以上の支援を24業種の企業へ提供。大企業ならではの事情に精通。(※ 2024年3月末時点)

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