2023.02.06
新規事業組織の"リアル"大解剖

#27 モチベーションの維持が難しいのは、新規事業推進のどのような時?上位5つを発表!

本連載は企業内新規事業に従事する方にアンケートを行い、 企業内新規事業の"リアル"に迫る企画です。
第27回のテーマは、「新規事業推進において、モチベーション維持に苦労した時」。第26回で、80%以上の新規事業担当者がモチベーション維持に苦労していることがわかりましたが、具体的にどのような出来事があると、モチベーションが下がってしまうのでしょうか?回答が多かった上位5つをご紹介します。

(調査概要:2022年6月~7月、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)の公式サイトで実施した、企業内新規事業に従事する274名へのアンケート)

Q.新規事業を進めるにあたり、モチベーション維持に苦労したと答えた方は、具体的にどのような時にモチベーション維持が難しいと感じましたか? 
(※複数回答可/新規事業推進において、モチベーション維持に苦労したことがあると回答した221名が回答)

なかなか事業の成果が出ない時 48%、アイデアや計画が上層部に却下された時 48%、スケジュール通りに進まない時 41%、業務量が多すぎる時 39%、プロジェクトメンバーや関係者とのコミュニケーションに難航した時 38%

最も多かったのは、「なかなか事業の成果が出ない時」と「アイデアや計画が上層部に却下された時」で48%。3位は「スケジュール通りに進まない時」の41%でした。
第26回で「モチベーション維持に苦労している」と回答した割合が最も多かった係長・主任は「なかなか事業の成果が出ない時」と「アイデアや計画が上層部に却下された時」が共に53%と高い傾向にありました。また「業務量が多すぎる時」も47%と他の役職に比べて高いことがわかりました。

企業内新規事業は期限内に成果を出すことを求められがちな一方、上層部の承認などがスムーズにいかないことが多く、モチベーション低下につながることが多いのかもしれません。
モチベーションアップの具体的な方法として多くあがったのは「他社の同じ立場の人を参考にする(一般社員)」「他社や周囲の人に相談し、意見を聞き、アドバイスを貰う(一般社員)」など他社を参考にするという意見。この他「1人で悩まず、周りの人を巻き込む(係長・主任)」「できるだけプロジェクトメンバーと会話する機会を設ける(係長・主任)」などコミュニケーションに関する回答も多数ありました。

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Sony Acceleration Platformは、新たな価値を創造し豊かで持続可能な社会を創出することを目的に2014年にソニー社内の新規事業促進プログラムとしてスタートし、2018年10月からは社外にもサービス提供を開始。ソニーが培ってきた事業開発のノウハウや経験豊富なアクセラレーターによる伴走支援により、760件以上の支援を25業種の企業へ提供。
新規事業支援だけでなく、経営改善、事業開発、組織開発、人材開発、結合促進まで幅広い事業開発における課題解決を行ううえで、ソニーとともに課題解決に挑む「ソリューションパートナー企業」のネットワーク拡充と、それによる提供ソリューションの拡充を目指します。(※ 2024年10月末時点)

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