2023.01.23
新規事業組織の"リアル"大解剖

#25 役職別でみる「新規事業を妨げる企業文化」。経営者・役員と現場で最も認識に差があったのは?

本連載は企業内新規事業に従事する方にアンケートを行い、 企業内新規事業の"リアル"に迫る企画です。
第25回のテーマは、「新規事業を妨げる企業文化」。第24回のテーマで回答が挙がった新規事業の推進を妨げていると感じる企業文化のうち、役職による差が大きかった回答を比較しました。

(調査概要:2022年6月~7月、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)の公式サイトで実施した、企業内新規事業に従事する274名へのアンケート)

Q.「会社の企業文化が新規事業の推進を妨げていると感じることがある」とご回答いただいた方は、具体的にどのような点が妨げに成り得ると感じますか? 
(※複数回答可/企業文化が新規事業の推進の妨げになっていると回答した205名が回答)

「意思決定までのプロセスが多い」について 経営者・役員:33%、部長:62%、課長・次長:78%、係長・主任:76%、一般社員(正社員):67%
「経営陣の決定事項には必ず従う必要がある(トップダウン)」について 経営者・役員:24%、部長:33%、課長・次長:51%、係長・主任:38%、一般社員(正社員):43%

第23回のテーマで、役職により企業文化の捉え方は大きく変わることが判明。「企業文化のどのような点が妨げに成り得るか」という質問では、「意思決定までのプロセスが多い」という回答が役職による差が最も大きく、経営層・役員と課長・次長との差が45ポイントありました。次いで「経営陣の決定事項には必ず従う必要がある(トップダウン)」は、経営層・役員と課長・次長との間で27ポイントの開きがありました。
これら2つの企業文化については、特にトップマネジメントと現場で認識に差があるため、改善が難しいことが予想されます。一方、「前例主義、変化を嫌う傾向がある」については役職による差が小さい結果となりました。

意思決定までのプロセスを把握していれば、事前の根回しなど対策を打つことも可能です。まずは社内稟議の通し方などを新規事業経験者に確認しておくことをおすすめします。

第24回のテーマで1位となった意思決定プロセスに関する解決策としては「プロジェクトマネージャーなどのミドル層が、強いリーダーシップを発揮し、リスクを取り独断専行する(課長)」「新規事業開発という機能は組織上の第1階層におく。役員の下の階層にする。(部長)」「新規事業を分けて考える基本的な社内ルール作成(課長)」などの回答が寄せられました。
「経営陣の決定事項には必ず従う必要がある(トップダウン)」については「意思決定者への影響力がある社内外の人を先に味方につける(一般社員)」「役員クラスなどの上層部から先に了承を取り付ける。(一般社員)」などの回答が寄せられました。

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Sony Startup Acceleration Program(SSAP)は、「あらゆる人に起業の機会を。」をコンセプトに、2014年に発足したスタートアップの創出と事業運営を支援するソニーのプログラム。ソニー社内で新規事業プログラムを立ち上げ、ゼロから新規事業を創出した経験とノウハウを活かし、2018年から社外にもサービス提供を開始。経験豊富で幅広いスキルとノウハウをもったアクセラレーターの伴走により270件以上の支援を22業種の企業へ提供。大企業ならではの事情に精通。(※ 2022年12月末時点)

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