2022.09.12
新規事業組織の"リアル"大解剖

#14 他部署との連携の際に苦労しているという回答は●%!具体的に何に苦労している?

本連載は企業内新規事業に従事する方にアンケートを行い、 企業内新規事業の"リアル"に迫る企画です。
第14回のテーマは、「新規事業の社内連携における苦労」。社内の他部署と連携をとり、業務を進めている新規事業担当者はどのような苦労があるのでしょうか。

(調査概要:2022年4月、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)の公式サイトで実施した、企業内新規事業に従事する321名に対するアンケート)

Q.他部署と連携をとることがある場合、他部署との連携に苦労することはありますか?

苦労している75%、苦労していない25%

75%が他部署との連携で苦労していると回答。
役職別でみると、苦労していると回答した方の割合が最も多かったのは係長職で85%。最も少なかったのは部長職で67%でした。社内での立場や幅広い人脈などから、部長職になると他部署との連携は比較的スムーズに行える傾向にあるようです。第13回の「企業内新規事業の連携先の部署」において、他部署と上手く連携する方法として「上層部を巻き込む」という意見が多かったことからも納得の結果といえます。一方、係長職は他部署との交渉の機会は多いものの、社歴の長さや人脈の関係でスムーズに進めるのが難しいことが推測されます。

他部署との連携に苦労している係長職からの回答では、「社内での顔が広くないため、誰に、どのような事を協力してもらえるか分からない」「まず前提や背景の説明と、理解を得る段階で躓く」「頭を下げさせたりやり直しをさせたりするのが常で精神的に消耗する」など、社内連携の難しさを訴える声が多く挙がりました。

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Sony Acceleration Platformは、新たな価値を創造し豊かで持続可能な社会を創出することを目的に2014年にソニー社内の新規事業促進プログラムとしてスタートし、2018年10月からは社外にもサービス提供を開始。ソニーが培ってきた事業開発のノウハウや経験豊富なアクセラレーターによる伴走支援により、760件以上の支援を25業種の企業へ提供。
新規事業支援だけでなく、経営改善、事業開発、組織開発、人材開発、結合促進まで幅広い事業開発における課題解決を行ううえで、ソニーとともに課題解決に挑む「ソリューションパートナー企業」のネットワーク拡充と、それによる提供ソリューションの拡充を目指します。(※ 2024年10月末時点)

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