2022.09.26
新規事業組織の"リアル"大解剖

#16 新規事業推進で不満に思うことランキング!過半数の人が不満と答えたのは●●不足

本連載は企業内新規事業に従事する方にアンケートを行い、 企業内新規事業の"リアル"に迫る企画です。
第16回のテーマは、「新規事業を推進するうえで不満に思うこと」。前回の記事で9割以上の方が新規事業推進において不満があると答えていましたが、具体的にどのような点が課題なのでしょうか?

(調査概要:2022年4月、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)の公式サイトで実施した、企業内新規事業に従事する321名に対するアンケート)

Q.新規事業を推進するうえで不満に思っていることがあれば教えてください。
(※複数回答可)

人手が足りない 54%、予算が足りない 48%、既存事業ばかりが優先される38%、社内稟議を通すのに時間がかかる 36%、社内ルールが重すぎる 33%

不満に思うこととして最も多かったのが「人手が足りない」で54%。「予算が足りない」が48%で次点となり、「既存事業ばかりが優先される」「社内稟議を通すのに時間がかかる」「社内ルールが重すぎる」はすべて30%以上という結果となりました。
企業規模別でみると、300人未満の企業では、「人手が足りない」が62%、「予算が足りない」が58%で特に多いようです。一方、300人以上の企業の主な不満内容は「社内稟議を通すのに時間がかかる」と「社内ルールが重すぎる」で、それぞれ49%の方が回答。その他「ご意見番が多く手伝ってくれない」などの意見もあり、企業規模によって不満の内容は異なるようです。

300人以上の企業における不満エピソードとしては、「ステークホルダーが多すぎて、結局誰の決裁を取ればいいのかわからない(一般社員)」「自社の強みに縛られ過ぎており、既存領域のソリューション=新規事業と捉えている経営層が大半で、新たな取り組みの種すら理解が得られない状況(係長)」などの回答が寄せられました。

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Sony Startup Acceleration Program(SSAP)は、「あらゆる人に起業の機会を。」をコンセプトに、2014年に発足したスタートアップの創出と事業運営を支援するソニーのプログラム。ソニー社内で新規事業プログラムを立ち上げ、ゼロから新規事業を創出した経験とノウハウを活かし、2018年から社外にもサービス提供を開始。経験豊富で幅広いスキルとノウハウをもったアクセラレーターの伴走により660件以上の支援を24業種の企業へ提供。大企業ならではの事情に精通。(※ 2024年3月末時点)

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