本連載は企業内新規事業に従事する方にアンケートを行い、 企業内新規事業の"リアル"に迫る企画です。
第28回のテーマは、「新規事業推進において、モチベーション維持に苦労した時―企業規模別比較編―」。企業規模によって比較した場合、モチベーション維持が困難な出来事にどのような違いがあるのでしょうか?
Q.新規事業を進めるにあたり、モチベーション維持に苦労したと答えた方は、具体的にどのような時にモチベーション維持が難しいと感じましたか?
(※複数回答可/新規事業推進において、モチベーション維持に苦労したことがあると回答した221名が回答)
企業規模別にみると、従業員数300人以上の企業では「アイデアや計画が上層部に却下された時」が57%と最も高く、「想定外のトラブルが起こった時」は18%と低いことが分かりました。
大企業においては社内の承認プロセスが多いことがあり、アイデアや計画が却下される頻度も高いことが予想されます。
一方、従業員数300人未満の企業で最も多かったのは「なかなか事業の成果が出ない時」で49%。この回答は300人以上の企業でも48%と高く、事業の成果が出づらいことは企業規模を問わない悩みといえそうです。
モチベーションアップの方法としては、前回紹介した他に「顧客、社会への貢献を想像する(課長)」「将来実現したい世界観を考える(一般社員)」など大きなビジョンを持つことから、「小さな成果を出し続けること(課長)」「目的を常に確認する(一般社員)」など、日々の心がけに関するものまで様々な回答がありました。
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