2022.12.19
新規事業組織の"リアル"大解剖

#22 企業文化が新規事業推進を阻むことも?75%の方の答えとは

本連載は企業内新規事業に従事する方にアンケートを行い、 企業内新規事業の"リアル"に迫る企画です。
第22回のテーマは、「新規事業と企業文化の関係性」。企業から新規事業を生み出す際に、企業文化はどのくらい影響があるのでしょうか?

(調査概要:2022年6月~7月、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)の公式サイトで実施した、企業内新規事業に従事する274名へのアンケート)

Q.ご自身の会社の企業文化が新規事業の推進を妨げていると感じることはありますか?

ある75%、ない25%

75%の人が、会社の文化が新規事業の推進を妨げていると回答。
企業規模別でみると、300人以上の企業で「ある」と答えた方は90%と高い傾向にある一方で、300人未満の企業では「ある」と答えた方が52%と、企業規模により大きな差があることがわかりました。企業規模が大きい会社では、創業年数も比較的長いことが多いため、古くから続く文化や価値観が新規事業に影響を与えているのかもしれません。この点で企業規模が小さい会社にはスタートアップ企業も多く含まれ、創業間もないことからまだ企業文化が定まっていないという可能性も考えられそうです。

300人以上の企業の方からは、古くから続く価値観や社風の他、「既存事業が強すぎる。それと比較するとどれもダメに見えてしまう(一般社員)」「既存事業に対する比重が高いため、リソースを割こうとしない(係長)」など既存事業との兼ね合いに関わる理由が多く寄せられました。

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Sony Startup Acceleration Program(SSAP)は、「あらゆる人に起業の機会を。」をコンセプトに、2014年に発足したスタートアップの創出と事業運営を支援するソニーのプログラム。ソニー社内で新規事業プログラムを立ち上げ、ゼロから新規事業を創出した経験とノウハウを活かし、2018年から社外にもサービス提供を開始。経験豊富で幅広いスキルとノウハウをもったアクセラレーターの伴走により660件以上の支援を24業種の企業へ提供。大企業ならではの事情に精通。(※ 2024年3月末時点)

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