Sony Startup Acceleration Program(以下SSAP)は2019年度に東京大学と、2020年度からは東京藝術大学と社会連携講座を開講しました。企業と大学・学生が連携し、スタートアップを創出する「産学協創エコシステム」の発展を目指しています。本講座では、年1回のニーズ検証結果をピッチするイベント「オーディション」を軸に、「トレーニング」、「ワークショップ」等が行われています。
今回は、5月から7月にかけて行われた東京大学でのトレーニングの様子をレポートします。(東京大学では新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受け、トレーニングがオンラインにて実施されています)
トレーニングでは、学生たちがスタートアップの考え方とスキルを学び、社会実装に挑むアイデアを生み出し仲間を募っていくための支援として、ミートアップ・アイデア創発・ニーズ検証演習などを実施しました。
トレーニング
――ミートアップ
4月の講座開始時はオンラインでの協同作業に慣れ、初顔合わせメンバとも打ち解けられるように、オンライングループワークを行いました。5名程度でビデオ通話をしながら「おとぎ話の2020年度版」のストーリーを考え、オンラインホワイトボード上で4コマ漫画にまとめて発表、人気投票も実施。和気あいあいとした雰囲気の中で講座の活動が始まりました。
――アイデア創発
アイデアの種を可視化し、他の人のアイデアに画像やコメントを足していけるアイデア・ボードを活用しました。ニーズ検証結果をピッチするイベント「オーディション」のテーマであるビジネス・ソーシャルイノベーション・メディアアートにホワイトボードをエリア分けし、学生たちが各々のアイデアを自由に記入。「一緒に考えたい!」というコメントをきっかけに、学生たちがチャットツール上に個別相談チャンネルを十数個も立ち上げていきました。
――ニーズ検証演習
5名程度のチームに分かれ、Uberを事例にValue Proposition Canvas(製品やサービスと顧客のニーズとのずれを解消するためのフレームワーク)を描く演習を行いました。馬の時代における自動車、自動車の時代におけるタクシーの価値提案がどのようなValue Proposition Canvasとして表現されるかを説明後、タクシーの時代におけるUberの価値提案をチーム毎に議論。オンラインホワイトボード上でCanvasとインタビュースクリプトを作成し、講師が講評を行いました。