2020.07.27
社会連携講座@大学

【東京藝大】#02インプットトレーニング

Sony Startup Acceleration Program(以下SSAP)は2019年度に東京大学と、2020年度からは東京藝術大学と社会連携講座を開講しました。企業と大学・学生が連携し、スタートアップを創出する「産学協創エコシステム」の発展を目指しています。本講座では、年1回のニーズ検証結果をピッチするイベント「オーディション」を軸に、「トレーニング」、「ワークショップ」等が行われています。

今回は5月から7月にかけて行われた東京藝術大学でのトレーニングの様子をレポートします。(東京藝術大学では新型コロナウイルスの感染拡大の状況を受け、トレーニングがオンラインにて実施されています)

トレーニングでは、ソニー及び連携企業の講師陣からの『インプットトレーニング』と、学生たちがアイデアを発表し合う検討会方式の『アウトプットトレーニング』を計6回実施しました。
『インプットトレーニング』では、「ビジネス」「プロトタイプ」「コンセプトメイク」の3つのテーマに沿って、講師がそれぞれのノウハウや事例紹介等を行いました。『アウトプットトレーニング』では、学生が各々社会実装したいアイデアを発表し、質疑応答などを通じてお互いを刺激し合う「検討会」を実施しました。

インプットトレーニング①ビジネス

――概要

「デザインで世界を変えるコツ」をテーマに、藝大生が将来的に一緒に働くであろうビジネス・プロデューサーの目線をより深く理解するためのインプットを行いました。

――スピーカー

住 朋享さん 現在、クックバッド株式会社 事業開発部 Cookpad Ventures グループ長をつとめる傍ら、起業家/社内起業家/アクセラレーター/東京都ASACベストメンターとして活躍中。

住 朋享さん
現在、クックバッド株式会社 事業開発部 Cookpad Ventures グループ長をつとめる傍ら、起業家/社内起業家/アクセラレーター/東京都ASACベストメンターとして活躍中。

――当日の様子

良いプロダクトや良いプロジェクトとは何なのか、事業アイデアを実現するためのプロデューサーとして普段どのような観点で仕事を行っているかについて説明。その後、クックパッド流のDesign Sprintを実施例と共に紹介いただきました。

インプットトレーニングの様子①
トレーニングの様子

インプットトレーニング②プロトタイピング

――概要

普段は作品の制作が中心である藝大生に、目的に合わせて安く巧く早く作るスタートアップ流のプロトタイプについてのインプットを行いました。

――スピーカー

中野 梢さん スケルトニクス株式会社の起業や、ユカイ工学を経て、現在フリーランスでモノづくり支援を行う。

中野 梢さん
スケルトニクス株式会社の起業や、ユカイ工学を経て、現在フリーランスでモノづくり支援を行う。

――当日の様子

プロトタイプ制作を請け負う「試作屋」の業務の流れの紹介や、過去にどんなプロトタイプを何に気を付けながらどう作ってきたかについてお話しいただきました。その後、学生たちが検討会で出したアイデアの素案を見ながら、これをプロトタイプするならどうやるかについてインタラクティブなディスカッションを実施しました。

インプットトレーニングの様子②
トレーニングの様子

インプットトレーニング③コンセプトメイク

――概要

デザイナーが着想を得るプロセスとしての「感じる・作る・考える」や、別の可能性を示す「思索の試作」とその先の社会実装についてのインプットを行いました。

――スピーカー

吉泉 聡さん TAKT PROJECT株式会社 代表。グッドデザイン賞審査委員等もつとめる。

吉泉 聡さん
TAKT PROJECT株式会社 代表。グッドデザイン賞審査委員等もつとめる。

――当日の様子

吉泉さんより、講座を受講する学生たちに向けて、TAKT PROJECTのクライアントワークの実績や、作品を世に出す際・出した後の反響に関するエピソードをご紹介しました。

吉泉さんが手掛けたEvoking Model ”Dye It Yourself”の事例
吉泉さんが手掛けたEvoking Model ”Dye It Yourself”の事例

Sony Acceleration Platformは、新たな価値を創造し豊かで持続可能な社会を創出することを目的に2014年にソニー社内の新規事業促進プログラムとしてスタートし、2018年10月からは社外にもサービス提供を開始。ソニーが培ってきた事業開発のノウハウや経験豊富なアクセラレーターによる伴走支援により、760件以上の支援を25業種の企業へ提供。
新規事業支援だけでなく、経営改善、事業開発、組織開発、人材開発、結合促進まで幅広い事業開発における課題解決を行ううえで、ソニーとともに課題解決に挑む「ソリューションパートナー企業」のネットワーク拡充と、それによる提供ソリューションの拡充を目指します。(※ 2024年10月末時点)

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