ソニーグループ株式会社(以下ソニー)と京セラ株式会社(以下京セラ)、DIC株式会社(以下DIC)、株式会社LIXIL(以下LIXIL)は、スタートアップや起業予定の個人を対象としたコンテスト「Startup Switch 2021」を開催し、ビジネスプランの募集を行っています。
「Startup Switch 2021」は、独創的なアイデアやテクノロジーを活用して持続可能な社会創出を目指すスタートアップや起業予定の個人を対象としたコンテストです。起業家のチャレンジを応援するとともに、審査を行う4社との接点を持つことで、スタートアップにとって変化点となる機会を提供します。
今回は、Startup Switch 2021のコラボレーション企業・審査員である、DIC株式会社 新事業統括本部 事業企画部長 小寺 真介さんにインタビューしました。
“彩りや快適”の価値提供を目指し、CVCによるスタートアップとの連携も。
――小寺さんのご担当領域は?
DICは現在、主に印刷用インキ・顔料・ポリマを中心とした製品群を取り扱っています。これに加えて、エレクトロニクス・自動車・パッケージ・ヘルスケアの4つの領域をターゲットに新事業の創出を目指しており、私はその中で事業の企画を行う事業企画部に所属しています。また、有望なスタートアップとの協業、支援を通じて新事業の創出を目指すCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)の活動も担当しています。
――DIC内での新規事業やオープンイノベーション等の取り組みはありますか?
DICでは新事業創出を目指して、従来型の企業や大学・研究機関との共同開発に加え、CVCを設立してユニークな技術やビジネスモデルを有するスタートアップ企業の探索を行っています。事業シナジーが見込まれるスタートアップ企業とは、製品や技術の共同開発に加え、販路拡大支援や出資も行っています。
これまではバイオ・ヘルスケア分野を中心に探索してきましたが、今後はAI・IoT・ロボティックス・エネルギー分野などへも範囲を広げていきたいと考えています。またこれらの活動に加え、コンソーシアムなどオープンイノベーションの取り組みへも積極的に参加しています。
スタートアップやコラボレーション企業との連携で更なる輪の拡大を。
――SSAPとの取り組みの事例は?
DICが現在構想している新規事業の市場調査をご支援いただいたのをきっかけに、それを基にしたソリューション立案、更にはユーザーインタビューを実施しながら、新製品のコンセプトメイキングを一緒に取り組ませていただいています。
――SSAPと組んで良かったことはございますか?
新事業立ち上げに必要な条件を揃え、それを整理するツールを提供いただきました。SSAPが保有するアセットを最大限有効活用しながら進めるため、自前で新規事業を実施するケースと比較して、大幅なスピートアップが実現できており、一緒にやらせていただく価値・有効性を実感しています。
――「Startup Switch 2021」でスタートアップとの接点に期待していることは?
「Startup Switch 2021」に参画し、スタートアップの事業支援を社会課題の解決に繋げる活動は、弊社にとって新たな試みです。“Color & Comfort”というスローガンの下、“彩りや快適”の価値提供を目指すDICは、独創的なアイデアやテクノロジーを持つスタートアップ企業や個人と、コラボレーション企業の活発な交流で、オープンイノベーションの輪を拡げたいと考えています。
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