Sony Startup Acceleration Program(以下SSAP)は、2019年度に東京大学と社会連携講座を開講しました。企業と大学・学生が連携し、スタートアップを創出する「産学協創エコシステム」の発展を目指しています。本講座では、年1回のニーズ検証結果をピッチするイベント「オーディション」を軸に、「トレーニング」、「ワークショップ」等が行われています。
第7回は、2019年11月6日(水)に行われたスタートアップ・アイデアのオーディション最終審査をレポートします。
最終審査は東京大学本郷キャンパスにて行われ、学生7組がビジネス・メディアアート・社会課題解決のニーズ検証結果を競い合いました。学生たちがチーム毎に、この半年間のWorkshopやTrainingによって生み出し磨いてきたスタートアップ・アイデアに関するピッチやポスターセッションを実施。当日は審査員として東京大学工学系研究科 機械工学専攻 中尾教授が参加した他、工学系研究科 研究科長 大久保教授をはじめとする東大教員の皆様・学生に加え、SSAPのアクセラレーターも出席しました。
■スタートアップ・アイデアのピッチ
ピッチでは、各チーム6分で想定顧客のニーズ検証結果を報告しました。その後、東大の教員やSSAPのアクセラレーターとの5分間のQ&Aセッションを実施。アイデアの新規性・進歩性・実現性等の観点から様々な質問が投げかけられ、それに対して学生が回答していきました。
実際に作成したプロトタイプを披露しその効能や利用シーンを訴求するチームもあり、観客を沸かせました。
■ポスターセッション
ポスターセッションでは、アイデアの概要や今後の展望、ソニーへの要望などをまとめたポスターや学生が作成したプロトタイプが展示され、学生達が来場者とコミュニケーションを取りながら、成果の共有や進化のためのディスカッションを行いました。
■結果発表・懇親会
当日ピッチを行った学生のスタートアップ・アイデアを対象に、新規性・進歩性・実現性・熱意・柔軟性の5つの観点で審査員及び関係者で審査を行いました。GOLD、SILVER、BRONZE、AUDIENCEの計4種類のAWARDが用意され、それぞれの受賞チームを発表。GOLD AWARDの受賞チームには、北欧のスタートアップやデザインに触れる視察ツアー(Innovation Tour Europe)が賞品として授与されました。
懇親会では、当日ピッチを行った学生達と東大の教員、社会連携講座のメンター、SSAPのアクセラレーター、最終審査会の観覧者の交流の時間に加え、最終審査参加チームとは別の6組の学生が各自のプロジェクトの活動報告を行い、最終審査と合わせて全13組のプロジェクトの進捗と今後の展望が共有されました。
2019年4月より開講した社会連携講座では、学生達とSSAPのアクセラレータ―との協創を通じて、新たなアイデアを生み出してニーズを検証する様々な活動を行ってきました。今年度の大きなマイルストンであったオーディション最終審査会を経て、学生達とSSAPは、スタートアップ・アイデアの更なる進化を模索して参ります。