Sony Startup Acceleration Program(以下SSAP)は、2019年度に東京大学と社会連携講座を開講しました。企業と大学・学生が連携し、スタートアップを創出する「産学協創エコシステム」の発展を目指しています。本講座では、年1回のニーズ検証結果をピッチするイベント「オーディション」を軸に、「トレーニング」、「ワークショップ」等が行われています。
第3回は、2019年8月17日(土)にソニー本社ビルにて開催された、大学生を対象としたワークショップ「Video competition with aibo at Sony STEAM Studio」の様子をレポートします。
ワークショップ当日は、大学生計16名が4つのチームに分かれてaiboを題材とした動画制作に挑戦しました。テーマは、「aiboが日常にいる、1年後の未来」。学生たちは、今後公開を予定しているaiboのWeb APIを使ってオリジナルの動きを作成したり、ストーリーの構成や装飾などの演出を考えたりして動画制作を行う中で、アイデアをカタチにしていく一連のプロセスを体験しました。
参加した大学生は、文系大学、理系大学、芸術大学など、専門分野は様々。チームごとにビデオのアイデアを考え、約2時間半という短い時間の中で、撮影、編集、プログラミング、装飾など、それぞれ得意なことに合わせて仕事を分担していきました。当日は、実際にAPIの開発に携わっているソニー社員も、メンターとして学生たちのサポートを行いました。
最終プレゼンテーションでは学生たちがチームごとに、制作した動画の発表と、動画に込めたメッセージのプレゼンテーションを行いました。審査員としてソニーのマーケティング担当者3名が講評を行い、最優秀賞には「家電たちの悩みをaiboが解決する」をテーマにした動画が選ばれました。aiboの愛らしさと賢さの表現、またグローバルに共感してもらえるという点が評価されました。
■優勝作品 “aibo がつなぐ「人」と「家電」”
優勝チームのコメント:
愛らしい生き物とマシーンの間にあるaibo は、人と家電の両者とコミュニケーションが取れる存在であることに私たちは着目し、aiboが両者を繋ぐインターフェースになったIoT時代の未来を想像して動画を作成しました。これまでのリモコンやスマートスピーカーなどの受動的なインターフェースとは異なり、家電側の主張を能動的に人に伝えられる知能と身体性を持つaiboがインターフェースになることで、人と家電の新しい関係が構築できるのではないかと考えています。
優勝チームはこの後、社会連携講座の中で、アイデアをさらにブラッシュアップし、aiboの公式動画への採用を目指して作品を再度完成させるプロセスに挑戦する予定です。