Sony Startup Acceleration Program(以下SSAP)では、2014年から社内を中心とした新規事業創出プログラムを始め、6年間で15の事業を立ち上げてきました。2019年7月22日(月)には、SSAPのオーディションを通過した新規事業アイデア、インナーウェア装着型冷温ウェアラブルデバイス「REON POCKET」のクラウドファンディング開始を発表し、わずか6日間で目標額を達成。そんなREON POCKETの舞台裏を、連載にてご紹介してまいります。
2020年7月1日(水)、ついに一般販売を開始したREON POCKET。今回は、一般販売開始後の現在の状況や開発者からのメッセージ等をご紹介いたします。
―― 一般販売開始から約1ヶ月、現在の状況
REON POCEKTは7月1日より家電量販店、雑貨店、ソニーストアおよびEコマースサイトにて販売を開始。多くのお客様にご好評をいただいております。
――お客様からの反響
お客様からの反響も多くいただいておりますが、特にREON POCKETの冷却・温熱の反応の早さ、コンパクトさ、冷温両対応である、アプリのわかりやすさ等に評価いただいております。
また、利用シーンとしてもビジネスマンの通勤などご利用を想定しておりましたが、テレワークでの利用や軽い運動(散歩)、近所使いなど想定より広い範囲でのシーンで喜ばれています。
――メディア掲載多数、BtoB向けのお問合せも
7月1日(水)の一般販売開始以降、多数のメディアで紹介されました。またBtoB向けのお問合せも増加しており、直近では大和ハウス工業株式会社が、物流施設の入居テナント企業向けにREON POCKETのご提案を開始されています。
――開発者からのメッセージ
伊藤 健二(ソニー株式会社 Startup Acceleration部門 Business Acceleration部 REON事業室 統括課長)
この製品が環境問題を直接解決できるとは思っていませんが、否応なく変化していく地球環境に対して、何かソリューションを提案したいと思い、『REON POCKET』を開発しました。お客さまの中には、オーディオ&ビジュアルの会社であるソニーが、なんで急にこんなものを作り始めたのか、違和感を覚えている方もいらっしゃると思いますが、『REON POCKET』の根幹を担っている熱設計の技術はソニーのモバイル機器設計の要素技術の1つです。『REON POCKET』はそれをちょっとだけ目線を変えて応用したものです。音も映像も出ませんが、私としてはものすごくソニーらしい製品に仕上がっていると思っています。
ビジネスマンの通勤やレジャーなどのシティユースを想定して作った商品ですが、昨今の状況下からご自宅でご使用されるなど、幅広いシーンでご活用いただけていることのフィードバックを頂いております。さらに、装着方法やバッテリー持続時間などに関し、ご要望を頂いておりますので、今後検討を進めていきたいと考えています。
伊藤 陽一(ソニー株式会社 Startup Acceleration部門 Business Acceleration部 REON事業室 ソフトウエア開発マネージャー)
新しいものを作ると、お客さまが私たちも想定していなかった新しい使い方を編み出してくださり、大きな刺激を受けます。『REON POCKET』でも、それを期待していますので、ぜひ使っていただき、その感想を聞かせていただけると嬉しいです。それを受けて『REON POCKET』をさらに進化させることを検討していきます。これからの発展にもご期待ください。