2024.10.15
Creative Lounge レポート

【Creative Lounge レポート】魔改造、再び。“Sニー”のエンジニアたちが組織を越えて新たなチャレンジ!

2022年8月に放送されたNHK BSプレミアムの技術開発エンタテインメント番組「魔改造の夜」。ソニーグループ(番組中呼称”Sニー”)のエンジニアたちも参戦し、研鑽を重ねたアイデアとテクニックで、玩具や日用家電をモンスター へと魔改造を施し競い合いました。Sニーのエンジニアたちがチャレンジしたテーマは、ネコのオモチャを落下させて走らせる「ネコちゃん落下25m走」と電気ケトルのエネルギーを使った「電気ケトル綱引き」。この2つのテーマで魔改造に臨み、熱戦を繰り広げました。

その激闘から2年。

当時「据え置き型」を選択したSニーの電気ケトル綱引きチームは、番組では実現しなかった「蒸気による自走型電気ケトル」(以下、マシン)を生み出すべく、2024年5月、“組織を越えて”Creative Loungeで再始動しました!

※冒頭画像:上段左からSニーのエンジニアとして「魔改造の夜」に参加した吉竹 大志さん(ソニー 技術センター Display技術部)、黒田 晋さん(ソニー 技術開発研究所 空間映像技術開発部)、村井 宏輔さん(ソニー 技術センター 商品設計部)、鳳 康宏さん(ソニー・インタラクティブエンタテインメント ハードウェア設計部門 )、下段左から厚地 穂乃佳さん(ソニー 技術開発研究所 ネットワーク技術開発部)、坂根 領斗さん(ソニー・インタラクティブエンタテインメント ハードウェア設計部門 メカ設計部)

役割決めなど不要、全員参加で魔改造に臨む

「今回のお披露目の場は2024年8月に開催された、国内ソニーグループの家族の職場参観日『Family Day(ファミリーデー)』。社員のお子さんが多く来場されるため、分かりやすい動きと仕組みで、直感的に楽しんでもらえるマシンにするべく試行錯誤を繰り返しました。
Sニーの電気ケトル綱引きチームには、“いちいち役割分担など決めない”という文化があります。集まってすぐ実機を触りながら、その場でスピーディに改良とテストを繰り返していく。年齢や性別、専門分野を超えて全員で意見を出し合い、手を動かすというフラットな環境の中で、ものづくりの楽しさを存分に感じながら日々魔改造に没頭していました。」

“社内“や”社外“という組織という枠組みすら関係のない場所

「2022年のチャレンジと大きく違うのは、『魔改造の夜』から生まれたコミュニティで繋がった社外エンジニアの方々にも参加いただけたことです。さまざまなバックグラウンドのエンジニアと一緒に手を動かしながら、フラットな環境で共に作っていく。こうした組織の壁を越えた関係性が、よりよいものづくりにつながったな、と実感しています。
Creative Loungeという共創の場所があることで、社外はもちろん、グループ内でも拠点や組織が違うメンバーとも顔を合わせて、自分たちで触ってモノづくりに向き合えたのはとてもありがたいです。」

活動の様子をオンライン配信しながら、社外のエンジニアの方々と共にマシンを製作
活動の様子をオンライン配信しながら、社外のエンジニアの方々と共にマシンを製作

社内外のエンジニアの手によって改良に改良を重ねられた新マシン「MKZ-130NW」は、「魔改造の夜」で競い合った旧マシン「MKZ-1300N」の部品を使いながら悲願の自走を達成。放送時は1度だけ動かして終わりだった構造を、サイクルして連続駆動できるようにし更に大幅なサイズダウンも実現しました。
そして「Family Day(ファミリーデー)」では、スムーズな走りを見せ、多くのソニーグループ社員と家族に笑顔と驚きを届けました。

「Family Day(ファミリーデー)」では、「魔改造の夜」で熱戦を繰り広げた“Sニー”のモンスターお茶の間ケトル MKZ-1300Nと ネコちゃん落下25m走に出場したALKNYANの展示もありました
「Family Day(ファミリーデー)」では、「魔改造の夜」で熱戦を繰り広げた“Sニー”のモンスターお茶の間ケトル MKZ-1300Nと
ネコちゃん落下25m走に出場したALKNYANの展示もありました

今後もCreative Loungeは、より多くのバウンダリースパナー(越境者)たちの共創の場となり、オープンイノベーションを推進していきます。

※Creative Loungeでは共創を目的に、企業・団体様からの施設見学を受け付けております。見学のご要望がございましたらお気軽にお問い合わせください。

「共創」をコンセプトとしたオープンラウンジ Creative Loungeの詳細についてはこちら

『魔改造の夜』を駆け抜けたチャレンジャーたちの軌跡

Sony Acceleration Platformは、新たな価値を創造し豊かで持続可能な社会を創出することを目的に2014年にソニー社内の新規事業促進プログラムとしてスタートし、2018年10月からは社外にもサービス提供を開始。ソニーが培ってきた事業開発のノウハウや経験豊富なアクセラレーターによる伴走支援により、740件以上の支援を25業種の企業へ提供。
新規事業支援だけでなく、経営改善、事業開発、組織開発、人材開発、結合促進まで幅広い事業開発における課題解決を行ううえで、ソニーとともに課題解決に挑む「ソリューションパートナー企業」のネットワーク拡充と、それによる提供ソリューションの拡充を目指します。(※ 2024年9月末時点)

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