2022.10.04
Startup Switch 2022

審査員インタビュー アサヒグループジャパン編|「飲食」をコアとした新規事業創出

アサヒグループジャパン株式会社(以下、アサヒグループジャパン)とエステー株式会社(以下、エステー)、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)は、スタートアップ企業を対象としたコンテスト「Startup Switch 2022」を開催し、ビジネスプランの募集を行っています。

「Startup Switch 2022」は、独創的なアイデアやテクノロジーを活用して持続可能な社会創出を目指すスタートアップ企業を対象としたコンテストです。スタートアップ企業の成長を応援するとともに、審査を行う3社との接点を持つことで、変化点"Switch"となる機会を提供します。

今回は、Startup Switch 2022 審査員である、アサヒグループジャパン株式会社 Value Creation室 室長 山本 薫さんに、アサヒグループジャパンの新規事業の取り組みや、応募を検討しているスタートアップ企業へのメッセージをインタビューしました。

「新しい飲食体験の提供」「健康不安の軽減」をテーマに取り組む新規事業

――山本さんのご担当領域を教えてください。

アサヒグループジャパン株式会社Value Creation室の室長として、組織全体を統括する役割を担っています。

Value Creation室のミッションは、ビジネス価値の創造・高度化を行うため、既存の事業に囚われない新規事業の創出です。活動を通じてValue(生活者起点での問題解決)、Empathy(社会からの共感)、Benefit(事業への貢献)が、相互に実現している状態を目指しています。このような新しい価値を創り出すことを目的とし、新規事業創出プログラム「MIRAI-A(みらいえ)」も開始しました。

紫のグラデーションに白文字のロゴと、黒一色のロゴ
左:新規事業創出プログラム「MIRAI-A」のロゴ、右:Value Creation室ロゴ

――アサヒグループジャパン内での新規事業やオープンイノベーションなどの取り組みはありますか?

アサヒグループジャパンでは、新規事業の開発を“Food as a Service(FaaS)”というコンセプトに基づいて進めています。全てのお客様が健康でHappyな社会を実現したい。そのために、飲食の価値や喜び、楽しさの最大化が必要であると考えています。

現在は「一人ひとりの感性に響く新しい飲食体験の提供」と、飲食を楽しんでいただくために必要な「日常生活や将来の健康不安の軽減(ウェルネス領域)」をテーマとして、日々取り組みを進めています。私たちが提供する商品・サービスをお客様に使っていただくことで、いつの間にか社会貢献ができている状態を目指したいと考えています。

肉や野菜など色とりどりの料理のイメージ写真の上に、Food as a Servicceの文字が書かれている
Food as a Serviceのコンセプト

「飲食」をコアとした新規事業をスタートアップ企業と共に

――SSAPとの取り組みの事例は?

アサヒグループジャパンの新規事業創出活動をSSAPには幅広く支援いただいています。特に直近では、アサヒグループジャパン社内で開催中のビジネスコンテストの企画設計から構築、実行まで、SSAPに多大なサポートをいただきました。

アイデアの募集段階では、コンテストの周知を目的として社内のポータルサイトでの情報発信や社長によるメッセージ動画配信を行ったり、社員のマインド醸成を目的として有識者による講演会やアイデアソン、ミートアップなどのイベントを開催しました。より多くの社員にコンテストに興味を持ってもらうべく、コンテストのネーミングやロゴなどのクリエイティブにもこだわっています。

その結果、社員の魂のこもった多数のアイデアが集まり、苦渋の決断で書類選考を行いました。現在、審査通過者はトレーニングやメンタリングを受けながらアイデアを磨いており、全チームが最終審査の通過を目標に、取り組みを進めています。

――ビジネスコンテストなどを通じて社内からアイデアを募り新規事業創出に取り組まれているのですね。SSAPと組んで良かったことがあれば教えてください。

SSAPの方々は、大企業が新規事業に挑戦する際に超えるべき壁や課題を理解されています。そして過去の実体験に基づく確立された手法で、課題解決に向けて伴走してくださいます。

SSAPの方々からいただくご提案や対応も丁寧かつ的確で、私たちをより成功確率の高い道へ導いてくださっていると感じています。また新規事業に取り組むメンバーのスキルが実践を重ねることで各段に向上していることも実感しています。

――最後に、応募を検討しているスタートアップ企業の方々へのメッセージをお願いします!

アサヒグループジャパンでは、“Food as a Service”をコンセプトに、「飲食」をコアとした新規事業の創出に取り組んでいます。スタートアップ企業の皆様の素晴らしいソリューションを活用して、一人ひとりの感性に響くこれまでになかった飲食体験や、飲食にまつわる”不安“を解消できるサービスのご提案をお待ちしています。

当社には飲食業界で長年培ってきたお客様とのタッチポイントなどのアセットが沢山あります。これらをスタートアップ企業の皆様が考えるアイデアと掛け合わせ、飲食を通じてより多くの人々のHappyを一緒に創りたいと考えています!

インタビューに答える 山本 薫さんの写真
アサヒグループジャパン株式会社 Value Creation室 室長 山本 薫さん

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※本記事の内容は2022年10月時点のものです。

Sony Acceleration Platformは、新たな価値を創造し豊かで持続可能な社会を創出することを目的に2014年にソニー社内の新規事業促進プログラムとしてスタートし、2018年10月からは社外にもサービス提供を開始。ソニーが培ってきた事業開発のノウハウや経験豊富なアクセラレーターによる伴走支援により、760件以上の支援を25業種の企業へ提供。
新規事業支援だけでなく、経営改善、事業開発、組織開発、人材開発、結合促進まで幅広い事業開発における課題解決を行ううえで、ソニーとともに課題解決に挑む「ソリューションパートナー企業」のネットワーク拡充と、それによる提供ソリューションの拡充を目指します。(※ 2024年10月末時点)

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