事業化までにたくさんの壁が立ちはだかるといわれる新規事業。正解がない中、1人で悩んでいませんか?本連載では、新規事業立ち上げ支援のプロフェッショナル集団であるSony Startup Acceleration Program(SSAP)のアクセラレーターが「壁」を乗り越えるための知識や知見、事例、ノウハウなどを共有します。
今回は新規事業のプロジェクトマネジメント経験を活かし、社内外の様々な新規事業チームの伴走支援やアイデアコンテストの審査員を務める塚谷 浩司が「新規事業に必要な社内環境と仕組み」について説明します。
企業内から事業創出を目指すには、まず社内の環境や仕組みを整えることが必要です。それにより社員の意識が変わり、実際に新規事業創出を実現する可能性が高まります。環境と仕組み作りには、3つのステップがあります。
新規事業を立ち上げる環境と仕組みを作るための3つのステップ
1つ目のステップは会社のトップやマネジメント層を巻き込むことです。持続的に新規事業を創出したいのであれば、上層部に新規事業に取り組むことの重要性を理解してもらい、主導してもらうことが不可欠です。
ただ、いきなりトップやマネジメント層に企画書を持って行き新規事業の重要性をプレゼンするのはハードルが高いと思うので、まずはボトムアップの形で新規事業に関するアイデアコンテストやワークショップといった活動を始めると良いかもしれません。活動実態があれば、アイデアコンテストの審査員を依頼する、新規事業創出のためのワークショップへの見学を呼びかけるなど、トップやマネジメント層に働きかけることができます。
2つ目のステップは起業家人材を増やすことです。最初から新規事業を生み出せるような高いスキルと強いパッションを持つ人材というのは、そう多くはいないでしょう。そのため事業創出に興味があり、向いている方のスキルや熱量を高め、起業家人材として育てることが必要となります。
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