事業化までにたくさんの壁が立ちはだかるといわれる新規事業。正解がない中、1人で悩んでいませんか?本連載では、新規事業立ち上げ支援のプロフェッショナル集団であるSony Startup Acceleration Program(SSAP)のアクセラレーターが「壁」を乗り越えるための知識や知見、事例、ノウハウなどを共有します。
今回は新規事業のプロジェクトマネジメント経験を活かし、社内外の様々な新規事業チームに伴走支援を行う塚谷 浩司が「新規事業のプロジェクトリーダーに共通する素養」について説明します。
企業内新規事業は、限られた時間とコストの中でコミットした成果を出すことが求められます。また当初想定していたアイデアがそのまま実現するというケースは稀で、何度もピボットを重ねることもあります。そうした状況下でも成果を出せるプロジェクトチームのリーダー達には共通する4つの素養があります。どれか1つあれば良いということではなくこの4つの素養をすべて兼ね備えている人材をプロジェクトリーダーとしてアサインすることが、社内から新規事業を生み出すためには必要です。
新規事業の立ち上げができる起業家人材が持つ4つの素養
まず1番大切な素養は「完遂する」、つまりやり抜く力を持つことです。新規事業では既存事業とは異なる困難な状況に数多く遭遇しますが、その困難を乗り越えた先に事業創出があります。そのため困難な状況でも諦めずにやり抜く力が求められます。物事を完遂できるかはその人の経験から判断することができ、リーダーが過去に自分の力でやり切った実績があるか否かが基準となります。
2つ目の素養は「情熱を持つ」。立ちはだかる多くの壁を乗り越えて事業を創出するためには、自分が取り組む事業に熱い想いを持てるかが重要となります。予想外の事態や困難な状況にあっても事業創出に強い想いを持ち続けることがプロジェクトリーダーには不可欠です。情熱を持っているか否かを見極めるには、事業創出のために自発的に行動しているかということが指標の1つとしてあります。「オーディションがあるから何かアイデアを考えよう」という人材よりも、実現したいアイデアを持ち実現のために既に行動しているという方は情熱があるといえます。
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