2019.10.10
事業化支援Webアプリ StartDash活用事例

#02 REON POCKETプロジェクト

あなたのアイデアを最短でビジネスに。
事業化支援Webアプリ「StartDash」は、ソニーが手がけるスタートアップの創出と事業運営を支援するSony Startup Acceleration Program(以下SSAP)が培ってきたノウハウを基に、新規事業を始めるために必要な準備の効率化をサポートします。誰でも無料でお使いいただける本アプリをより幅広い方々にご活用いただけるよう、導入事例を連載にてご紹介します。

今回は、「REON POCKET」 プロジェクトの伊藤陽一にインタビュー。SSAPがソニー社内で実施する新規事業アイデアのオーディションを通過し事業化を進め、先日クラウドファンディングの目標金額を達成、現在は製品のお届けに向けて邁進中の本プロジェクトにおいて、StartDashはどのような役割を果たしたのでしょうか。

――はじめに、StartDashを使用し始めた流れを教えてください。

伊藤:本プロジェクトは、2017年の夏頃からアイデアの検討を始め(参考記事:「REON POCKET」クラウドファンディング舞台裏 #01 REON POCKET誕生秘話)、2019年1月末にSSAPの新規事業アイデアのオーディションを通過し、春からクラウドファンディングに向けて準備をしてきました。StartDashが提供されたのが2019年の春なので、すでにオーディションへの応募と審査が進む過程でアイデアの妥当性や事業計画はかなり詰められていた状態から使い始めました。6月上旬には社内でのプロジェクト継続判断の場があったこともあり、それまでには進捗率が100%になるよう全ての項目を埋めた状態にしました。

伊藤陽一 ソニー株式会社 Startup Acceleration部 「REON POCKET」プロジェクトリーダー
REON POCKET 伊藤陽一

――StartDashを初めて使った時の印象を教えてください。

伊藤:前述の通り、内容としてはすでに自力で一通り通った道ではあったので、StartDashの各設問は比較的スラスラと埋めていけました。その意味では、これまでやってきたことが間違っていない、抜け漏れはないという確信を持つことができ、よりプロジェクト成功への自信を深められたと思います。
またチームの強みなど、ビジネス観点では見逃しがちなポイントも明文化でき、投資をしてもらううえで信頼を勝ち得るための視点も抑えられたのは大きかったなと思います。

――その他にStartDashが役立った場面はありましたか。

伊藤:SSAPの支援を受けて事業化検討を進める中で、社内ではプロジェクトの継続判断の場が定期的にあるのですが、そこではStartDashで作成されたドキュメントの提出が必須になっています。StartDashという共通言語を使うことで確実に抑えるべきポイントや曖昧にしてはいけない部分が全て網羅され、限られた時間内に難しい判断が必要な場において、必要な情報を効率的に伝えられました。審査をする側もされる側も、コミュニケーションツールとして導入するメリットがあると実感しました。

――StartDashはどのような人にお勧めできるでしょうか?

伊藤:私のように抜け漏れチェックとしての使い方はもちろんですが、やはり、そもそも何をしたらよいかがわからない人が全体像を把握するのに使ってみることをオススメします。特に自分の専門外の部分など、そもそも用語の意味すら分からないなど戸惑うこともいろいろ出てくるとは思いますが、ワークショップなどを活用すれば理解は深まるはずです。StartDashは他のプロジェクトの実例も載っているので、イメージは湧きやすいですよ。

それから新規事業だけでなく既存事業でも、StartDashの各項目を埋めてみると実は曖昧になっていた部分がいろいろ出てくるのではないかなと思います。従来通り進めているはずが何かうまくいかないというときに、基本に立ち戻り課題を洗い出すのにも活用できそうですね。

StartDash担当者、立花のワンポイントアドバイス

「審査を行う際のコミュニケーションツールとしてのメリットを伊藤さんに挙げていただきましたが、審査の場に限らず通常のチーム内でのコミュニケーションにもStartDashのアウトプットをご活用いただけます。
チームでStartDashのアウトプットを見ながらディスカッションすることで、論点が明確になり、メンバー間で事業戦略の共通理解が進むなどの効果が期待できます。
今まで実際にStartDashをご活用いただいたチームでも、メンバー間で考えがちがうことが判明しそこから再度議論し直して、共通理解を持って進められたというケースが何度もありました。是非お試しください。」

■StartDash導入をご検討の企業・団体の皆様へ

アプリケーションの機能紹介や使い方説明会の実施などもご相談いただけます。詳細はStartDash公式サイトからお問い合わせください。StartDashのご利用はこちらから。

※本記事の内容は2019年10月時点のものです。

Sony Acceleration Platformは、新たな価値を創造し豊かで持続可能な社会を創出することを目的に2014年にソニー社内の新規事業促進プログラムとしてスタートし、2018年10月からは社外にもサービス提供を開始。ソニーが培ってきた事業開発のノウハウや経験豊富なアクセラレーターによる伴走支援により、760件以上の支援を25業種の企業へ提供。
新規事業支援だけでなく、経営改善、事業開発、組織開発、人材開発、結合促進まで幅広い事業開発における課題解決を行ううえで、ソニーとともに課題解決に挑む「ソリューションパートナー企業」のネットワーク拡充と、それによる提供ソリューションの拡充を目指します。(※ 2024年10月末時点)

ランキング