Sony Startup Acceleration Program(SSAP)は、2022年9月8日(木)、年に一度のスペシャルイベント『Sony Open Innovation Day 2022』をオンラインで開催しました。
本イベントでは、大企業で実際に新規事業を立ち上げた社内起業家やベンチャー企業、教育機関など様々な領域で活躍する挑戦者が登壇し、事業立ち上げのリアルストーリーや成功・失敗談などをあらゆる人に共有しました。
イベント当日は、6000人以上の方々にライブでご視聴いただきました。お申し込み・ご視聴いだいた皆様、ありがとうございました!
本記事では、『Sony Open Innovation Day 2022』の一部のセッションについてレポートします!
ゲストセッション
講演内容:
「『聴く』は新規事業を成功させる必須スキルである」というメッセージから始まったプレゼンテーション。
大企業の中で新規事業を創出する過程で、どのように個々人の能力を活かし活躍できる組織が作れるか?そんな問いに対するヒントを、世界的ベストセラー「LISTEN」の翻訳者である篠田さんの経験から解説。
新規事業において聴くことが不可欠な3つの理由や、効果的に聴くためのテクニックをお話いただき、視聴者の方からは「『聴く人』の効果、『聴いてもらった人』の効果、『聴き合う』チームの効果を説明いただき、勉強になった」「聴くという基本的ではあるが、あまり意識されていないところに、大きなヒントがあった」等の感想が寄せられました。
講演内容:
2021年、プロ野球引退後に会社を設立した斎藤佑樹さんと、ソニー社員として新規事業を立ち上げ、現在は東京大学の非常勤講師兼SSAPアクセラレーターの杉上雄紀。異なる業界の2人が各々の過去の挑戦を紐解き合いながら、現在のキャリアにどう繋がっているのか、そしてどのような未来を見据えているかをテーマに対談しました。
斎藤さんが語ったのは、自身の名前を社名につけ起業した意味、そしてプロ野球引退後に抱いた大好きな野球に関するある“夢”。一方、杉上が語ったのは新卒でソニー(現:ソニーグループ株式会社)に入社後キャリアを積んでいく中で抱いた葛藤、一念発起し挑戦した社内起業での経験、大学で非常勤講師を勤める意義。挑戦を続ける中で、2人が共に重要だと実感している「あるもの」についても体験談を共有しました。
講演内容:
養老さんはプレゼンテーションの中で、「自立」および「自律」は新規事業に限らず、近代日本が成立してから現在に至るまで、日本が長年抱えている課題だと指摘しました。明治維新により西洋風の考え方が広がったことで日本の「日常」に変化が訪れたことから始まり、この変化がどのように「自立・自律」に関連しているのかについて解説いただきました。
また、事前に募集した視聴者の方からの質問にも回答。「社員に自立かつ自律してもらうためにはどうすべきか」、「自律型人材を育成するために企業は何をすべきか」といった質問が寄せられ、ご自身の知見や経験をもとにお答えいただきました。新規事業を推進するうえでの主な課題である「自立・自律型人材の不足」「リーダー人材の不足」については、イノベーションがどのような時に生まれ、企業は人材をどう変化させるべきかをアドバイスいただきました。
講演内容:
「今後10年から20年の間に、働く人々の半数が仕事を奪われるかもしれない」。この予測を早くから出していたことで知られる新井さん。近い将来起こり得るAI大恐慌の時代を生き抜くために、企業は今どのような新規事業を創出するべきなのでしょうか。
新井さんのプレゼンテーションでは、過去にご自身が携わった、東京大学合格を目指すAI「東ロボくん」開発プロジェクトで得た気付きを元に、AIが進化した現代で人間に求められているスキルを解説。そのうえで今後の新規事業の在り方について重要となる4つのポイントを説明いただきました。
他にもイノベーターセッションでは、ライオン株式会社やアサヒグループジャパン株式会社等さまざまな企業の方にご登壇いただき、イベント終了後のアンケートでは「気付きをたくさん得られた」「教養的な要素や実例が盛りだくさんでとても充実した時間を過ごすことができた」などのコメントをいただきました。