2019.10.28
BOOSTERS 100

十和田オーディオ株式会社

「BOOSTERS 100」は、Sony Startup Acceleration Programで事業化から拡大に至るまでを支援する過程で新規事業の成長を一緒にブーストしてくださる企業・団体等をご紹介する連載企画です。

今回は、SSAPから生まれたパーソナルアロマディフューザー「AROMASTIC™」等を製造している「十和田オーディオ株式会社」(以下十和田オーディオ)をご紹介します。

十和田オーディオとSSAP

十和田オーディオは、1974年に設立した本社・工場を秋田県に構える会社です。設立以来、ラジオ・ICレコーダー・e-bookなど約40年にわたってソニー製品を製造してきました。2017年には「aiwa」商標をソニーより譲渡され、独自にaiwaブランド製品の開発・製造・販売を行っています。

十和田オーディオではパーソナルアロマディフューザー「AROMASTIC」のカートリッジの製造に加え、先日クラウドファンディングで目標金額を達成したインナーウェア装着型冷温ウェアラブルデバイス「REON POCKET」の量産支援も開始しています。

工場内のAROMASTICのカートリッジ製造エリア
工場内のAROMASTICのカートリッジ製造エリア

十和田オーディオ 会長・社長インタビュー

十和田オーディオの代表取締役会長の蒲生雅一さん・代表執行役員社長の佐藤英幸さんに、工場の強みやこだわり、SSAPにかける想いをインタビューしました。

――まずは、十和田オーディオの特色と強みを教えてください。

十和田オーディオ株式会社 代表取締役会長 蒲生 雅一さん
十和田オーディオ株式会社 代表取締役会長 蒲生 雅一さん

蒲生:「多品種少ロットに対応している」という点が、十和田オーディオの一番の特色であり強みですね。小ロットで始めたものが徐々に事業拡大し、製造数量が多くなった場合は、弊社が香港やベトナムに持つ海外工場でも対応しています。

佐藤:実装技術・解説技術で高品質に対応しているのは勿論、導入イベントから納品まで、取引先の会社様に寄り添ったものづくりを心掛けています。

――ものづくりに対するこだわりは?

十和田オーディオ株式会社 代表執行役員社長 佐藤 英幸さん
十和田オーディオ株式会社 代表執行役員社長 佐藤 英幸さん

佐藤:私たちは「品質の十和田」というキーワードを掲げており、それに恥じないものづくりを行うことにこだわっています。ノウハウはラジオや電源ビジネスの生産を通じて培ってきました。

また社内イベントを定期的に実施し、不良の源流管理を実施しており、不良の芽は早めに刈り取る、ということを徹底して行っています。

工場内の掲示板の「べからず集」
工場内の掲示板の「べからず集」。工場内での禁止行為を掲げ、工場管理を徹底されています。

――工場運営の上で大切にされていることは?

蒲生:「お客様が求めていることを具現化する」ということです。実際にSSAPの「AROMASTIC」のカートリッジ製造の際には、AROMASTICの担当者と詳細の摺合せを行いながら、効率的にカートリッジを製造できる専用の機械を作り設置しました。

佐藤:AROMASTICのケースもそうでしたが、新たなお話を頂いた時には、お客様が求めていることを深く理解し、「出来ない」理由ではなく「どうすれば出来るか」を第一に考えるようにしています。

蒲生:「常に格好良い会社である」ということも大切にしています。私の座右の銘でもあるのですが、東郷平八郎の言葉「至誠に悖(もと)るなかりしか」からヒントをもらった考えです。この言葉は端的に、ずるいことをするな、という意味。工場経営をする上で、不良を出すことは恥です。逆に品質が常に良いということは、工場として恰好良いこと。困っているお客様を助ける、恰好良い会社でありたいと常に考えています。

――「AROMASTIC」をはじめ、「REON POCKET」等でも支援を頂いておりますが、SSAPに対する期待や要望はありますか?

十和田オーディオ株式会社 代表取締役会長 蒲生 雅一さん、代表執行役員社長 佐藤 英幸さん

佐藤:私はSSAPへの思い入れがかなり強いです。SSAPはソニーの中でも既存の事業カテゴリーにない新しいものを生み出し続けているプログラムだと考えています。新しいものが世の中に出ていく過程のお手伝いが出来るという点を、本当に嬉しく思っています。

自分が手がけた商品を自分の子どもに、「これはパパの会社で生産したものだよ」と伝えたい、というのも実は一つのモチベーションになっています。

――今後、十和田オーディオが注力される予定のカテゴリーは?

蒲生:今後は特に、車載・医療に目を向けていきたいと考えています。医療の中でも特に注目しているのは、日々の生活を充実させ健康に貢献できるサブ医療器。ここに関連する製品があればぜひご相談頂きたいです。

――最後に、スタートアップにチャレンジしている方々に向けてのメッセージをお願いします!

佐藤:私は、「新規事業が全て、いつか一つの大きな事業になってほしい」と本気で願っていますし、そのお手伝いができたらと強く思います。

蒲生:私が中学生の頃に初めて親に買ってもらったラジオが、ソニーの「スカイセンサー5500」でした。あの時の感動は忘れられませんし、そんな人々の感動のお手伝いをしたいと思っています。前置きが長くなりましたが、メッセージは、「文句は言いません、何でも作ります!」ということです。

SSAP舟越、十和田オーディオ 蒲生さん、SSAP 小田島、十和田オーディオ 佐藤さん
左よりSSAP舟越、十和田オーディオ 蒲生さん、SSAP 小田島、十和田オーディオ 佐藤さん

 

 

あらゆる人に起業の機会を。

Sony Startup Acceleration Programはソニーが手がけるスタートアップの創出と事業運営を支援するプログラムです。2014年から6年間で、50件以上の事業化検証、15の事業を創出(2020年7月1日時点)。それらを通じて培った経験やノウハウを生かし、アイデア出しから事業運営、販売、アライアンス・事業拡大に至るまで総合的に支援する仕組みを整備し、スタートアップ支援サービスとしてみなさまにご提供しています。

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