- プロトタイピング
インナーウェア装着型ウェアラブルサーモデバイス「REON POCKET」。一般発売を開始
REON POCKETは、スタートアップの創出と事業運営を支援するSony Startup Acceleration Program(現 Sony Acceleration Platform)から生まれた製品です。2019年夏に、ソニーが運営するクラウドファンディングおよびEコマースを兼ね備えたプラットフォームサイト「First Flight」にてクラウドファンディングを実施し、開始後1週間で目標額の6,600万円を達成しています。達成後も販売へのご要望を多数いただいており、クラウドファンディングをご支援くださった多くの方に製品をお届けし、この度事業化に至りました。
New!
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REON POCKET
本体を専用インナーウェアの首元にあるポケットに装着し、Bluetooth®接続で連携したスマートフォンアプリで操作することで、本体接触部分の体表面を冷やしたり温めたりすることのできる、個人に合わせた温度設定が可能な新しいタイプのウェアラブルデバイスです。
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人によって温度の感じ方はさまざまですが、本商品は冷温それぞれ4段階から個人に合わせた温度設定が可能で、季節を問わずお使いいただけます。また、オートモード、マイモード、クイック起動等の機能を搭載し、屋内外さまざまなシーンにおいて利用できます。
Our Collaboration
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モバイル機器設計で積み重ねてきた熱設計技術
ソニーがモバイル機器の開発を通じて培ってきた独自の熱設計技術を利用し、本商品のために専用設計されたサーモモジュール(ペルチェ素子)に通電することで、急速な冷却・温熱が可能になりました。数百のシミュレーションを経て設計された放熱機構は、ヒトの皮膚を冷温するために新開発されたサーモデバイスのパフォーマンスを最高度に引き出します。
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プロトタイピング
REON POCKETのハードウェア開発は、SSAP(現 Sony Acceleration Platform)がサービス提供するプロトタイピング支援を活用。アクセラレーターと共にプロトタイピング標準化開発プラットフォーム(Prototyping Board)を使用しながら、REON POCKETのアイデアを高速に可視化、具現化を行いました。開発スピードの高速化と高クオリティを実現するSSAP独自のプロトタイピング支援で、事業化までの時間とコストを大幅に短縮することに成功しました。
My Vision
2018年、出張で中国・上海に行った際に、暑さに驚愕、出張時7月で上海の気温は38℃でした。温度環境としても、ホテルはクーラーが効きすぎで、外は猛暑、体調を崩す懸念とともに、地球温暖化への不安も感じました。その体験から、現在のREON POCKETのベースとなるウェアラブルの小型温冷機器のプロトタイプを作成し、SSAPで一緒だった伊藤陽一と共有し、共感を得て本格的な開発が始まりました。
「熱設計をエレクトロニクスから人へ」そんなことを思いながら、これまで培った熱設計のノウハウと数百に及ぶシミュレーションを繰り返しながら、冷温の制御やアプリのソフトウェアを開発し、並行してビジネスモデルの設計を行い始めました。
REON POCKETで、個人の好みに合わせた新たな温度の体験を提案します。