2022.08.01
新規事業組織の"リアル"大解剖

#08 プロジェクトチームに足りないスキル「物流」「知財」「製造」「品質管理」1番欲しいのは?

本連載は企業内新規事業に従事する方にアンケートを行い、企業内新規事業の"リアル"に迫る企画です。
第8回のテーマは、「プロジェクトチームに足りないスキル ―物流・知財・製造・品質管理編―」。新規事業推進の後半フェーズで主に必要となるこれらの専門知識ですが、みなさんが欲しいのはどのスキルなのでしょうか?

(調査概要:2022年4月、Sony Startup Acceleration Program(SSAP)の公式サイトで実施した、企業内新規事業に従事する321名に対するアンケート)

Q. 今の新規事業チームに足りないスキルがある場合、具体的にどのようなスキルですか?(※複数回答可)

物流 12%、知財 26%、製造 22%、品質管理 19%

「知財」が足りないと回答された方が最も多く26%、次いで「製造」が22%、「品質管理」は19%、「物流」は12%という結果でした。
第6回のテーマの技術のスキルや第7回のテーマで回答が多かった営業スキルのニーズと比べて、今回の数値が低い傾向にあるのは、新規事業のフェーズが進まないとニーズが顕在化しづらいスキルであることが一因のようです。

企業規模別でみると大きな差があり、300人以上の大企業では「知財」が40%、「製造」が29%、「品質管理」が23%と軒並み高いニーズがあることがわかりました。大企業はリスクマネジメントの意識や要求が特に高い傾向にあるため、「知財」や「品質管理」スキルへのニーズが高くなっているのかもしません。
300人以上の企業の方から挙げられたスキルとしてはこの他「コンプライアンス」もあり、同様の背景があると考えられます。

■製造や品質管理のスキル不足を解決する、SSAPのお勧めサービスメニュー
・信頼がおけるODM(設計・製造の委託先)をご紹介し、量産時にも安定した性能を実現するための支援を行う「量産立ち上げ
・新規事業の立ち上げから社会実装までの各工程において、適切なタイミングで必要な項目について品質確認イベントを実施する「品質支援

Sony Startup Acceleration Program(SSAP)は、「あらゆる人に起業の機会を。」をコンセプトに、2014年に発足したスタートアップの創出と事業運営を支援するソニーのプログラム。ソニー社内で新規事業プログラムを立ち上げ、ゼロから新規事業を創出した経験とノウハウを活かし、2018年から社外にもサービス提供を開始。経験豊富で幅広いスキルとノウハウをもったアクセラレーターの伴走により680件以上の支援を24業種の企業へ提供。大企業ならではの事情に精通。(※ 2024年4月末時点)

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