2022.01.28
アクセラレーター紹介

「大企業とZ世代のコラボレーションで“安い・巧い・速いスタートアップ・インキュベーション環境”を作りたい」

Sony Startup Acceleration Program(“SSAP”)のアクセラレーターは、新規事業の立ち上げを支援し加速するマインドセットとスキルを兼ね備えたプロフェッショナル集団です。それぞれが実際の事業経験を通じて学んだ豊富で専門的な知識を持ち、様々な分野で新規案件の事業化や収益化をサポートしています。

本連載では、SSAPに所属する多数のアクセラレーターの中から各回1名ずつをピックアップしご紹介いたします。

写真・杉上雄紀

杉上 雄紀 Yuki Sugiue

――担当支援領域

Z世代向けのインキュベーション

  • 産学連携の仕組み作りや大学生を中心としたZ世代向けワークショップ・トレーニング・オーディション企画運営を支援

――担当事例

東京大学や東京藝術大学、デジタルハリウッド大学、早稲田大学などの教育機関
・ソニーグループ(株) 採用部やソニー生命保険(株)などのソニーグループ各社の案件

アクセラレーターインタビュー

――これまでのキャリアを簡単に教えてください。

新卒でソニー(現:ソニーグループ株式会社)に入社し、ホームエンタテインメント部門でテレビと連携するスマートフォンアプリや新商品の開発に従事しながらボトムアップ活動として部門内アイデアコンテストの事務局としても活動をしていました。その後2014年にSSAPを通じて社内起業家としてファッションのデジタル化事業を立ち上げ、新規事業の経営に携わりました。
2019年からは「産学協創エコシステム」の発展を目的にSSAPと大学とのビジネス・ソーシャルイノベーション・メディアアートの社会連携講座を立ち上げ、学生やZ世代のアイデアを社会実装するためのサポートをしています。

――支援するうえで大事にしていることは何ですか?

学生やZ世代向けのワークショップやトレーニングなどを担当するうえで大事にしていることは3つあります。
1つ目は、Z世代の方々にまず楽しんでもらうことです。人は楽しいからこそその活動に没頭し、没頭するから成長ができ、結果的にその活動において成果が出せます。そのため学生やZ世代の方々に「楽しい」と思ってもらえるようなプログラムを考え提供しています。この考えの元になっているのは、アントレプレナーシップ(Entrepreneurship)とエンタテインメント(Entertainment)を掛け合わせた「アントレテインメント(Entretainment)」です。

2つ目は支援をする人の「原体験」です。アイデアが生まれた背景がその人自身の原体験に紐づいていて、それを魅力的なストーリーとして語れることはとても大切です。アイデアを生み育てていく上で、原体験が自らのモチベーションとなり、周囲を巻き込む原動力となります。

3つ目は、学生やZ世代のチーム構成です。メンバーのスキルのバランスを意識し、メンバー同士が相乗効果を生み出せるチーム構成を目指しています。重要なのは、ハッカー (開発担当)、ハスラー (ビジネス担当)、 デザイナー(デザイン担当)の3つの役割だと考えています。手を動かしてアイデアを素早く形にするハッカー、足を使ってチームの中と外で関係性を作るハスラー、価値のある体験を考え創るデザイナー。この組み合わせが自然発生しやすいように、私が支援している社会連携講座ではデジタルハリウッド大学、東京大学、東京藝術大学の学生が相乗効果を出せる環境を作り、Z世代発の新規ビジネス創出や学生起業家人材の育成を図っています。

――SSAPの活動を通して実現したいことはありますか?

学生・Z世代の良さを活かした新規事業創出のサポートを行っていきたいと思っています。
プロボクサーのモハメド・アリによるボクシングの極意に「蝶のように舞い、蜂のように刺す」というものがあります。蝶のように素早く動き回り、チャンスを見出した際に蜂のように深く強く刺していくという意味です。この考え方は産学連携のイノベーションにも適用できると考えています。言うなれば、「大学生のように舞い、大企業のように刺す」。
学生・Z世代と共に大企業が固定観念に縛られず自由に素早く新規事業の探索を行い、いざ事業機会を見つけたときには大企業のリソースを生かして一気にスケールさせていく。こうしたイノベーション活動を行うことで、日本で一番、「安い・巧い・速いスタートアップ・インキュベーション環境」作りに貢献したいと思っています。

――オフの楽しみを教えてください。

学生・Z世代とは講義だけでなく、サークル活動を一緒に行ったり、時には学生が行っているイベントに遊びに行ったりなど、オフでも交流をしています。たとえば、田植えをおこなったり、納屋のウォールアートを学生と共に制作したり、学生が考えたメディアアートイベントに遊びに行き、巨大わたあめ機に入って全身でわたあめになったりなどその交流は多岐にわたります。
オンとオフを切り替えつつも、オフでも学生とのつながりを保つのが私の楽しみです。

学生と共に納屋のウォールアートを制作した際の様子
学生と共に納屋のウォールアートを制作した際の様子
全身わたあめになるメディアアートイベントに参加した際の様子
全身わたあめになるメディアアートイベントに参加した際の様子

――最後に一言お願いします。

私はソニーに入社後「社内で自分のアイデアを事業化してみたいけど、できないかもしれない…」と、やさぐれていた時代がありました。しかし社内のアイデアコンテストへの参加をきっかけに一念発起し、新規事業立ち上げをSSAPで経験して今があります。
Z世代は、経験としがらみはなく、能力と成長性がある、とてもよいパートナーです。彼らのポテンシャルを活かし一緒に新規事業の探索をしたい方や技術シーズやテーマはあるが市場ニーズやソリューション出しに苦心している方、フレッシュな感性を取り込みたい方は、ぜひお声掛けください。

 

※本記事の内容は2022年1月時点のものです。

あらゆる人に起業の機会を。

Sony Startup Acceleration Programはソニーが手がけるスタートアップの創出と事業運営を支援するプログラムです。2014年から9年で、120件以上の事業化検証、20の事業を創出(2022年6月末時点)。それらを通じて培った経験やノウハウを生かし、アイデア出しから事業運営、販売、アライアンス・事業拡大に至るまで総合的に支援する仕組みを整備し、新規事業支援サービスとしてみなさまにご提供しています。

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