2021.08.26
アクセラレーター紹介

「スピード感のあるプロトタイピングを行い、アイデアの具現化をサポート」

Sony Startup Acceleration Program(“SSAP”)のアクセラレーターは、新規事業の立ち上げを支援し加速するマインドセットとスキルを兼ね備えたプロフェッショナル集団です。それぞれが実際の事業経験を通じて学んだ豊富で専門的な知識を持ち、様々な分野で新規案件の事業化や収益化をサポートしています。

本連載では、SSAPに所属する多数のアクセラレーターの中から各回1名ずつをピックアップしご紹介いたします。

服部 悠太 Yuta Hattori

――担当支援領域

プロトタイピング&マニュファクチャリング

――担当事例

アクセラレーターインタビュー

――これまでのキャリアを簡単に教えてください。

幼いころからモノ作りが好きで、2013年にメカエンジニアとしてソニー株式会社(現ソニーグループ株式会社)に入社し、VAIO(PC)やホームオーディオの事業部でメカ設計を学びました。
そんな中である時同期から、新規事業のアイデアがあるから一緒に実現しないかと誘いを受け、新規事業でのキャリアをスタートしました。

当時ちょうど社内で新規事業のオーディションが始まったタイミングで、同期と組んだチームでオーディションを突破することができ、アイデアを形にして世の中に出すために奔走する日々が始まりました。このチームで私はハードウェアリーダーとして、商品の量産立ち上げからカスタマーサポートまで幅広い経験をさせてもらうと共に、製品発売後はwebマーケティングや営業/PRなど必要なことは何でもチャレンジしました。自分が0から開発した商品を自ら店頭で売るという経験は非常に貴重で、このプロジェクトでの毎日は非常にエキサイティングで新規事業の魅力に引き込まれました。

その後この経験を他のプロジェクトでも活かしたいと、SSAPで育成していた他の新規事業のメカ設計を担当しつつ、プロトタイピングから量産まで社内外のプロジェクトの立ち上げをサポートするアクセラレーターとして活動しています。

――支援するうえで大事にしていることは何ですか?

プロトタイピングを行う上では、いかにスピード感をもって可視化できるかいうことを大切にしています。新規事業のアイデアというものはたくさんありますが、これらをどうやって選別して磨き上げていくかということが重要で、そのためにはアイデアを机上で議論するだけではなく、プロトタイプを作って試してみるということが非常に有効です。
形にしたプロトタイプをお客様や周りの人に見せることでたくさんのインサイトを得ることができます。今は3Dプリンタやプロトタイプ用のマイクロコンピュータなどのツールもあるので、これらを使って、素早くアイデアの具現化をサポートしています。

――SSAPの活動を通して実現したいことはありますか?

今までにない価値を世の中にもたらし、今までにない体験を世の中に提供するような新規事業をどんどん生み出せるようなエコシステムができれば良いと考えています。
モノづくりという観点でいえば、近年のハードルは徐々に下がってきているとは思いますが、まだまだ実際に世の中に出すためには、時間もお金もかかるというのが現状で、途中で躓くケースも非常に多いです。
アイデアを可視化するプロトタイピング、それを用いたPoC(概念実証)を行い、必要に応じてピボットしながらもシームレスに量産までつなげられるような仕組みを模索していきたいと考えております。

――オフの楽しみを教えてください。

30歳になって、運動不足解消のため、地元の空手道場に通い始めました。周りには続かないだろうと思われていたようですが、なんだかんだ3年通い続けています。それまで格闘技というものには縁がなく、全くの0からのスタートでしたが、週末毎回新しいことを学べることはとても刺激的です。また、週末稽古して心身を鍛錬することは、ストレス解消だけではなく、自分を整えて何事にも前向きになれるように感じています。
今後も何歳になっても、思い立った時は挑戦する/学び続けるという精神を持ち続けたいと思います。

――最後に一言お願いします。

新規事業はものすごくエキサイティングですが、困難はつきものです。
ぜひ我々が様々な新規事業を立ち上げる中で培ってきた知見やノウハウを多くの人に活かしていただきたいと思っており、ご相談いただければと思います。

まずはプロトタイプでアイデアを可視化からという方は、クリエイティブラウンジ(※)のご活用もご検討ください!

※クリエイティブラウンジが現在コロナの影響で緊急事態宣言中はクローズとなっております。

 

Sony Startup Acceleration Program(SSAP)は、「あらゆる人に起業の機会を。」をコンセプトに、2014年に発足したスタートアップの創出と事業運営を支援するソニーのプログラム。ソニー社内で新規事業プログラムを立ち上げ、ゼロから新規事業を創出した経験とノウハウを活かし、2018年から社外にもサービス提供を開始。経験豊富で幅広いスキルとノウハウをもったアクセラレーターの伴走により270件以上の支援を22業種の企業へ提供。大企業ならではの事情に精通。(※ 2022年12月末時点)

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