2019.12.26
アクセラレーター紹介

「ソニーとスタートアップとの協業だからこそ実現可能なイノベーションを。」

Sony Startup Acceleration Program(“SSAP”)のアクセラレーターは、新規事業の立ち上げを支援し加速するマインドセットとスキルを兼ね備えたプロフェッショナル集団です。それぞれが実際の事業経験を通じて学んだ豊富で専門的な知識を持ち、様々な分野で新規案件の事業化や収益化をサポートしています。

本連載では、SSAPに所属する多数のアクセラレーターの中から各回1名ずつをピックアップしご紹介いたします。

吉村 崇司 Takashi Yoshimura

――担当支援領域

財務戦略
・新規事業の成長を財務戦略や経営の観点から支援
 - 中期経営計画策定、アライアンス等の経営企画分野
 - 資金調達、株式公開等のファイナンス分野

――担当事例

SREホールディングス株式会社(旧ソニー不動産)、エアロセンス株式会社株式会社ソニー・グローバルエデュケーションエーテンラボ株式会社 他多数

――実際に支援を受けたお客様からのコメント

SREホールディングス株式会社 執行役員 久々湊 暁夫様
「当社は、2014年にソニー株式会社の新規事業として設立されており、親会社の主管部署としてさまざまなサポートを多数お願いしてきましたが、タイムリーにご対応いただけたので無事に2019年12月に東証マザーズへ上場することができました。また、IPOに関して経験豊富な立場から、吉村さんには実務的なアドバイスをいただきました。」

SMN㈱(旧ソネットメディアネットワークス㈱)東証マザーズ上場時の様子。最前列右端が吉村
SMN株式会社(旧ソネットメディアネットワークス株式会社)東証マザーズ上場時の様子。最前列右端が吉村

アクセラレーターインタビュー

――これまでのキャリアを簡単に教えてください。

新卒では、独立系のベンチャーキャピタル(VC)に入社しました。最初は福岡支店勤務で、福岡県を中心に九州地域でのベンチャー投資を担当していたのですが、地方ではVCの数が限られている為、若手でも多くの案件でリードVCとして、スタートアップの経営に深く関与することができたのが、非常に良い経験となりました。入社4年目には、投資先のM&Aや株式公開により、VCの業務で一定の成果を出せたこともあり、新しいことにチャレンジをしたいという気持ちがだんだん強くなっていきました。
その後、東京本社に異動してVC投資を行っていましたが、投資先の社長に誘われる形で、今度は自分がスタートアップの経営にチャレンジすることになりました。スタートアップでは、大手企業との資本業務提携やVCからの資金調達など、得意なファイナンス分野に関してはある程度通用することがわかりましたが、事業を創るという点では、自分の実力不足を痛感するばかりでした。また、マネジメントや会社の仕組みという観点でも不勉強な点が多く、一度、大きな組織に入って学びなおす必要があるのではないか?と考えるようになりました。

2008年に、縁があってソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社(旧ソネットエンタテインメント株式会社)の経営企画部に参画しました。当時のソニーネットワークコミュニケーションズは投資先のエムスリーやDeNAなどの急成長もあり、積極的にM&Aやベンチャー投資を拡大している時期で、私もグループ会社を含めて幅広い業務に携わらせていただきました。2012年にはソニーネットワークコミュニケーションズの子会社として設立したモーションポートレート株式会社のCFO、2014年には同じく子会社のSMN株式会社での株式公開準備責任者を経て、2017年からは現在のSSAPでファイナンスおよびアライアンス業務を担当しています。

――支援するうえで大事にしていることは何ですか?

VC時代は、株主として複数のスタートアップの株式公開に直面してきましたが、投資先ベンチャーのうち、実際に上場まで至るケースは非常に限定的です。改めて、上場を実現できたベンチャー企業の共通点を思い返すと、先行きが不透明な新しいチャレンジを行う中で、「社内外のステークホルダーの為にも、絶対に事業を成功させるんだ!」という経営陣の強い思いがあり、周囲の人たちも損得関係なしに、「みんなで経営陣を応援しよう!」と積極的にサポートされていたように感じます。今、私はアクセラレーターという立場になりますが、自分自身が強い意志をもち、起業家と同じ目線で支援していくことが重要だと考えています。

また、SMN株式会社では、自らが事業会社の経営企画という立場で東証マザーズへの上場を体験しました。この時は、証券会社や監査法人をはじめとして、様々な方々からのサポートをいただきながら、株式公開準備を進めました。特に上場後のInvestor Relations(IR)については未経験でわからないことも多く、数十社の東証マザーズ上場企業のIR担当者を訪問して、IRについて色々と教えを請いました。この経験は現在の業務でも非常に役立っており、自分の知識では補えないことは、わからないで終わらせずに積極的にヒアリングを行うように心掛けています。

――SSAPの活動を通して実現したいことはありますか?

これまでの自分のキャリアを振り返ると、VC・経営企画、そしてSSAPのアクセラレーターとしてスタートアップに出資・支援する立場と、スタートアップ側で資金調達やIPOを推進する立場の両サイドを行き来してきました。不思議なもので、支援側にいるときは事業側が恋しくなり、事業側にいるときは支援側に魅力を感じたりするものです。
将来的には事業側で、自分自身が事業を創造していく立場で少しでも社会に貢献できたら良いなと思いますが、現在は支援側で、ソニーグループのリソースを活用してスタートアップの成長に貢献したいという気持ちが強いです。
ソニーとスタートアップとの協業だからこそ実現可能なイノベーションを通して、世の中にインパクトを与えられるようなチャレンジに取り組みたいと思います。

――オフの楽しみを教えてください。

週末は、公園や体育館で子供とサッカーやドッジボール等の運動をして、リフレッシュしています。私は子供のころから運動が苦手ですが、最近ハマっているのはラダートレーニングで、不格好な姿を家族に笑われながらも、ドタバタと一生懸命に足を動かしています。
また、旅行も好きです。子供が生まれてからは海外に行く機会がめっきり減ってしまったのですが、先日は久々に東南アジアに旅行する機会がありました。毎日のようにマッサージに通って、心身ともにリフレッシュすることができましたが、子供にとっても初めての東南アジアは非常にユニークで、新鮮な体験だったようです。

旅行先にて子供と遊ぶSSAPアクセラレーター吉村

――最後に一言お願いします。

起業家のような、新しいことにチャレンジしている方々とのディスカッションでは、いつも非常に大きな刺激を受けます。また、ソニー社内の様々な部署からサポートを受けられることで大きな成果が実現できるのだと、日々感じています。恵まれた環境で、魅力的な仕事が出来ていることへの感謝を忘れずに、少しでも世の中に貢献できるように頑張りたいと思います。

あらゆる人に起業の機会を。

Sony Startup Acceleration Programはソニーが手がけるスタートアップの創出と事業運営を支援するプログラムです。2014年から5年間で、国内外で750件の新規事業案件を審査し34件を育成、14の事業を立ち上げ。それらを通じて培った経験やノウハウを生かし、アイデア出しから事業運営、販売、アライアンス・事業拡大に至るまで総合的に支援する仕組みを整備し、スタートアップ支援サービスとしてみなさまにご提供しています。

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