2019.12.09
アクセラレーター紹介

「誰もがアイデアを形に、形をビジネスにできる世の中を作りたい」

Sony Startup Acceleration Program(“SSAP”)のアクセラレーターは、新規事業の立ち上げを支援し加速するマインドセットとスキルを兼ね備えたプロフェッショナル集団です。それぞれが実際の事業経験を通じて学んだ豊富で専門的な知識を持ち、様々な分野で新規案件の事業化や収益化をサポートしています。

本連載では、SSAPに所属する多数のアクセラレーターの中から各回1名ずつをピックアップしご紹介いたします。

善積 真吾 Shingo Yoshizumi

――担当支援領域

プロデューサー
・Seed Stageでの新規アイデアの事業検証から事業化、事業運営までを事業企画の観点から支援

――担当事例

NYSNO-100などのソニーの新規事業案件のほか、一般企業やスタートアップ、大学など幅広く担当

――実際に支援を受けたお客様からのコメント

「こちらの進捗具合に合わせてフレキシブルに講義内容を変えていただけ、様々な角度から助言やアドバイスをいただけました。」
「過去のご自身の経験等を踏まえた、様々な事例を伺えて参考になりました。」

SSAPアクセラレーター 善積真吾

アクセラレーターインタビュー

――これまでのキャリアを簡単に教えてください。

私は、デジタルイメージングの部署でエンジニアとして新しいカメラやアクセサリーの開発を行っていました。その傍ら取り組んでいた、「Party-shot」というデジタルカメラ用の自動撮影アクセサリーをボトムアップ活動から商品化したのですが、その経験を通して、ソニーの社内には面白い技術、人、アイデアがたくさんあることに気づきました。私は運よく商品化までたどり着けたのですが、奮闘している同志も多数いて、自分がそこで「アイデアを形に、形をビジネスに」できる仕組みを作りたいと強く感じ、有志で様々な放課後活動を行うようになりました。
また、新しいことをやろうとするときは、幅広い視野を持ったリーダーが必要になる一方、大企業にいると良くも悪くも業務が細分化されていて、横断的にビジネスを見ることができる人はあまり多くないことに気づきました。自分も「技術の視点」だけではなく、「経営の視点」も必要だと感じ、それを補うべくスペインのビジネススクールに留学しました。
その留学中に、日本でのSSAPの構想についてビデオ会議に参加したことをきっかけに、留学から戻るとすぐにSSAPに参画、社内オーディションの立ち上げを担当しました。またそれと並行して、新規事業創出の仕組みの中で成功する事業を作りたいという思いから、MESH™の事業立上げにもメンバーとして関わることになりました。設計リーダーとしてだけではなく、発売後の事業開発や営業、オペレーション構築まで必要なことは何でも行いました。

MESHの事業の立ち上げメンバー、その後、他の新規事業の事業拡大を経て、現在はソニーの新規事業案件だけではなく一般企業や大学、スタートアップに対し、プロデューサーとして新規事業立ち上げの支援を行っています。

現在は支援する側の立場ですが、実際にプロジェクトのメンバーとして新規事業に携わり、アイデアづくり、プロトタイピング、量産設計、市場導入、オペレーション構築、海外展開と、事業立ち上げに必要な一連のプロセスを複数回経験している点と、支援される側の気持ちもよりリアルにイメージできるのが、私の強みだと思います。

――支援するうえで大事にしていることは何ですか?

新規事業の立ち上げは、何事にも正解や答えは無く、状況によって各プロジェクトが抱えている課題も違うので、過去の成功例が必ずしも当てはまるわけではありません。そこで、毎回新しいプロジェクトに対して、私自身がどんな価値をサービスとして提供するのかを、クリアにしながら支援をしています。
SSAPのサービスをご提供するお客様はどんな方で、どんな課題を抱えていて、過去にどんな対策をされ、その時の不満はどこにあり、SSAPはそれに対してどんな価値を提供するのか。これは、新規事業を考えるときに事業リーダーがクリアにしていかなければいけない項目と共通しています。SSAPのサービスをご提供するお客様によって課題やソリューションは毎回違うものの、この思考の型は、広く一貫して活用できると思っています。

あとは、我々アクセラレーター側も事業立ち上げの経験が増え、うまくいったことや失敗したことのノウハウも蓄積されてきたことで、実行前に色々なリスクが見えるようになってきました。これは、余計な失敗をしない事業化への近道でもあるのですが、細かいリスクまで全て回避したくなり、本来のスタートアップならではのスピード感を失ってしまう可能性もはらんでいます。
リスクを可視化しコントロールしながらも、ブレーキをかけずにスピード感をもってどう突破できるのかをプロジェクト側と共に考え、アクセルをかけられる存在になれるよう心がけています。

――SSAPの活動を通して実現したいことはありますか?

本気であらゆる人が「アイデアを形に、形をビジネスに」できる世の中を作っていきたいと思っています。身の回りには、アイデアや人、技術が溢れています。そんな多種多様な点と点を繋ぎ合わせて、新しい価値を生み出していく場を作っていきたいです。
また、業界を超えたコラボレーションももっと加速していきたいです。業界を超えたアイデアを組み合わせれば、もっと新しい価値が生まれると信じています。SSAPでの支援を通して世界を広げ、もっといろいろなものを世の中に生み出していきたいと思います。

――オフの楽しみを教えてください。

旅行が大好きで、これまで70近くの国を訪れました。知らない場所に行くことは、まさに未知との遭遇。たった1枚の写真を頼りにその地を訪れ、あとは現地で気の向くままにという身軽な旅をしています。幼い頃に雑誌『Newton』の表紙で見たギアナ高地のロライマ山は、長く憧れがあり、大人になって登ったときの感動は忘れられません。
子供が生まれてからは、長期休暇は国内旅行中心で、週末は子供と一緒に近所の海・山・お寺などを散策しています。あとは、自分の周囲には起業している仲間が多く、そのサポートをしたり、ちょっとした思いつきをプロトタイピングしたりと、プライベートでも新しい価値を生み出すための活動をしていて、そういうことが根本的に好きですね。

子供と近所を散策する善積
週末は子供と一緒に近所を散策

――最後に一言お願いします。

いいアイデアを持っていても、事業化への阻害要因は考えればいくらでもあるかと思います。特に組織に属している方であれば、現業が忙しすぎて時間を割けない、上司の理解を得られない、会社とのシナジーや莫大な売上を求められてマネジメント向けのプレゼンを通せないなど、多数の関門を超えなくてはいけないケースが多いかと思います。そういった方と一緒に、いいものを生み出す方法だけでなく、どのように社内を巻き込んでいけるかも含めて、考えていければと思います。

あらゆる人に起業の機会を。

Sony Startup Acceleration Programはソニーが手がけるスタートアップの創出と事業運営を支援するプログラムです。2014年から5年間で、国内外で750件の新規事業案件を審査し34件を育成、14の事業を立ち上げ。それらを通じて培った経験やノウハウを生かし、アイデア出しから事業運営、販売、アライアンス・事業拡大に至るまで総合的に支援する仕組みを整備し、スタートアップ支援サービスとしてみなさまにご提供しています。

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