スタートアップの創出と事業運営を支援するSony Startup Acceleration Programは、「Ideation」「Incubation」「Marketing」「Expansion」の4つのサービスを提供しています。
「Expansion」では、新規事業の更なる拡大に向けて、協業や資金調達、または戦略的提携を企画から実行まで一気通貫で支援します。ソニーグループ各社はもちろん、他社や自治体との連携などそれぞれのニーズに合わせた形でサポートしています。
今回は「Expansion」領域のリーダーを務める吉村 崇司から、支援内容をご紹介します。

――プロダクトやサービスをさらに広める、“コラボレーション”。
ソニーの持つワールドワイドで多様なネットワークの中から、最適な協業先を選定して、交渉までサポートします。特に音楽、映画、ゲーム、キャラクターなどのコンテンツIPとのコラボレーションを得意としています。
■AROMASTIC / wena wrist

Sony Startup Acceleration Programから生まれた事業「AROMASTIC」と「ニールズヤードレメディーズ」の取り組みや、「wena wrist」による、手塚治虫氏生誕90周年を記念した「鉄腕アトム」モデルと「ブラック・ジャック」モデルの発売等があります。
――事業拡大を加速する”資金調達(Finance)”。
新規事業の拡大に伴い発生する多様な資金ニーズをサポートします。ソニーグループとしての出資の可能性に加えて、事業計画の策定、資本政策立案、最適な資金調達方法の選定、投資家との交渉など、スタートアップの資金調達を一気通貫で支援いたします。
■エアロセンス

自動運転ベンチャーのZMPとソニーの合弁会社として、2015年に設立。ZMPのベンチャースピリットとソニーの技術の融合によるシナジー効果に期待しています。
■ソニー不動産

ソニーの新規事業創出案件の一つとして2014年4月に設立。ヤフーとの資本業務提携により、新しい不動産売買プラットフォームを共同開発しました。
――事業をスケールさせる、”戦略的提携(Alliance)”。
多様な事業領域を展開するソニーだからこそ可能なアライアンス。事業部の持つインフラと連携することで、短期間でのスケールを後押しします。もちろん、ソニーグループ以外の提携も積極的に支援いたします。
■Qrio

Sony Startup Acceleration Programと(株)WiLとのジョイントベンチャー設立からスタートした“Qrio”。WiLのアイデア提案とソニーの技術提供で製品を開発し、短期間で事業化。現在はソニーネットワークコミュニケーションズ(SNC)のスマートホーム商材として、ベンチャー的な経営から大企業のスケールメリットを活かした経営にシフトし、事業を成長させています。
■toio

「toio」は、Sony Startup Acceleration Programのオーディションから生まれた事業。テストマーケティングや数量限定の販売で実績を積んだ後、更にスケールさせるためにPlayStationを手掛けるSony Interactive Entertainmentへ移管。ゲーム業界での知見や販売網をフル活用する体制で事業を拡大させています。
――ソニーとのアライアンスをお考えの方へ(アライアンスサービス)。
市場環境が日々変化する中で、これまでイノベーションに取り組んできたソニーだからこそ、スタートアップとの事業連携の必要性を強く感じています。野心的なスタートアップのスピリットやアイデアと、ソニーが保有するテクノロジーやコンテンツIP等との共創により、社会にインパクトのある新しい価値やシナジーの創出に貢献したいと考えています。ベンチャー企業や一般企業の新規事業の担当者様など、ソニーグループとの協業や出資、戦略的提携などをお考えの方はぜひ、お気軽にご相談ください。